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    【2014年 第4回(12月)我孫子市議会 本 会議 一般質問】

 大綱1 市長の子育て支援策

(1)2期8年間で取り組んできた子育て支援策は

(2)今後取り組むべき子育て支援策は

大綱2 人口減少対策と空き家問題について

(1)人口減少対策の新たな視点

ア.天王台地区を商工、住環境の賑わいのある地区に 

イ.「マイルドヤンキー」を定住化策のターゲットに

ウ.定住化策検討プロジェクト報告書の検討課題の進捗は

(2)空き家問題について

ア.空き家の現状について

イ.これからの空き家対策の方向性について

ウ.固定資産税軽減措置の除外措置を導入しては

大綱3 鉄道交通の利便性

(1)上野−東京ラインの東京駅乗り入れ向上について

ア.イベントなどはないのか

イ.成田線からの乗り入れの要望は

ウ.羽田空港までの乗り入れも視野に入れて (2)小田急ロマンスカーの我孫子駅乗り入れについて

大綱4「あびこの魅力発信室」について

(1)我孫子市の魅力と足りない点は

(2)情報発信の手段は

(3)組織の連携は

(4)シティセールスの範囲は

大綱5 スポーツ振興

(1)スポーツ振興、健康寿命を延ばす部署にしては

(2)総合型地域スポーツクラブに子どものマイナースポーツを


<内容>

◆(甲斐俊光君) 緑政の甲斐俊光でございます。通告に従いまして大綱5点につきまして質問させていただきます。現在、第47回衆議院 総選挙中でございますけれども、国と市が一体となりまして、若い世代に夢が与えられるような施策を進めていただきたいと考えております。  まず1点目、市長の子育て施策につきまして質問させていただきます。先ほど川村議員のほうから詳しく質問があり、市長のほうも回答ございましたが、私は 子育て施策につきまして要点を絞って質問させていただきます。

 星野順一郎市長におかれましては、就任当初5億円ほどしかなかった自治体の貯金で ある財政調整基金でありますが、約26億円までためられ、市政を停滞することなく市政の運営に当たられたこと、極めてすばらしいことだと考えております。 これによって東日本大震災の際にも我孫子市は災害対応、迅速にできたものだと私は感じております。

 家計におきましても、ためた貯金の多くは将来の子どもたちの教育資金や、また子育 て資金に回す方が多いのではないでしょうか。私も子育て世代といたしまして、市長がこの2期8年間でどのような政策をされたかどうか非常に気になっており ます。また、女性の活力を生かすという現政権の政策から、子どもを持つお母さん方が安心して働けるようなこの我孫子市をつくっていくことが重要だと考えて おります。他市から移ってこられたお母さん方、御家族の方につきましても、非常に我孫子市は子育て施策が充実しているという話を伺っております。

 我孫子市の子育て支援策は十分でございますけれども、市長としてこの2期8年間の間に重点的に取り組まれ、実現してきた子育て施策に つきましてお答えください。  また2点目、我孫子市といたしましてまだまだ足りないと思われることでこれから取り組むべき、また取り組んでいきたい子育て施策につきましてお答えくだ さい。

◎市長(星野順一郎君) まず(1)の2期8年間で取り組んできた子育て支援策についてお答えをいたします。  子育て施策は、総合計画の重点プロジェクトの1つに若い世代に魅力ある子育てしやすいまちづくりを位置づけているとおり、特に力を入れて取り組んできた 施策の1つです。

 具体的には、保育園、学童保育室での待機児童ゼロの堅持及び建てかえを含めた保育 の質の向上を図るとともに、子どもの居場所として市内小中学校7校にあびっ子クラブを設置してきました。また、ゼロ歳から3歳までの対象から段階的に引き 上げてきた子ども医療費の助成も、他市に先駆けて平成23年8月には入院、通院ともに中学3年生まで引き上げ、平成24年12月からは現物給付を開始いた しました。  予防接種では、平成22年度からヒブワクチン、平成23年度からは小児用肺炎球菌 ワクチン、子宮頸がん予防ワクチンの接種費用の助成を開始し、平成25年度からは定期接種化となりました。さらに平成26年度からは県内初となる小児イン フルエンザワクチンの予防接種助成も始めています。

 健康診査では、法定検査以外に身体発育及び精神発達の面において重要な時期にある5歳時期に、市独自に5歳児健康診査を実施し、幼児 及びその家族の健康の保持増進を図っています。歯の健康でも、妊婦、2歳8カ月児、5歳児、親っこ歯科健診を市独自で実施をしております。

 子育て支援では、子育て中の親の孤立化を防ぎ、楽しく子育てができるよう市内4カ 所の子育て支援施設や公立保育園の園庭開放で気軽に子育て相談ができる体制を整えました。また、平成23年度から男性の育児に対する意識向上と、知識や技 術の習得を図るため、育児講座や講演会等を行うenjoyパパ応援プロジェクトを開始いたしました。この取り組みを通して、女性の育児負担の軽減を図り、 育児を楽しむ男性のネットワーク化を進めております。

 平成24年度から情報紙「あびこでパパを楽しもう!」を年3回発行し、平成26年 3月には育児情報紙「パパのタネ」を発行いたしました。さらに子育てを支援する人材を育成し、地域における子育て力を強化するために平成22年度から子育 てサポーターの養成講座を開始し、平成25年度からは子育てサポーターが子育て情報を持って希望する子育て中の家庭を訪問する子育て応援隊も活動を始めま した。子育ての情報発信では、子育てのホームページ「あびこで子育て」に乳幼児の子育てに関する情報やイベントカレンダーなどを掲載し、子育て情報の発信 を行っております。

 今後も若い世代に魅力ある子育てしやすいまちづくりを目指し、子育て支援の充実を図ってまいります。

 次に(2)の今後取り組むべき子育て支援策についてですが、平成27年度からは子 ども・子育て支援法に基づく新たな子ども総合計画がスタートいたします。計画には、具体的な目標値を定めた75の重点事業が位置づけられており、これらを 着実に実行していくことが大切だと考えております。特に、子どもの放課後対策は、平成27年度に8校目のあびっ子クラブを第二小学校、9校目を第四小学 校、10校目を高野山小学校にそれぞれ開設をいたします。11校目以降も平成30年度までには、放課後子どもプラン行動計画に基づき小学校の転用可能教室 の状況や児童数の推移を踏まえながら開設をしてまいります。  また、児童発達支援事業では、こども発達センターの利用者増加に対応するため、平 成27年度中にこども発達センターの増築を行います。平成28年度から中核となる児童発達支援センターにおいて、発達支援が必要な子どもとその家族に対し てライフステージを通して一貫した支援を行うため、新規事業として放課後等デイサービス事業や保育所等訪問支援事業を実施をいたします。これにより、保育 園や幼稚園、小学校など関係機関との連携を強化し、支援体制の充実を図ってまいります。

 市内小中学校では、よりよい学習環境の整備を目指し、来年度の中学校6校へのエア コン設置を初めとした全小中学校へのエアコン設置を予定をしております。また、小中一貫教育の推進においては、子どもたちの生きる力の育成及び進学時の不 安感に代表される中1ギャップの緩和を目的として小中学校9年間の学びと生活をつないでいきます。

 来年度より布佐中学校区をモデル地区として指定し、小中一貫教育を開始いたしま す。そのモデル地区の成果と課題を検証し、市内全域で実施をしてまいります。さらに教育研究所及びヤング手賀沼の移転を行い、施設環境を改善することによ り保護者の方々が相談しやすい体制をつくるとともに、子どもたち一人一人のニーズに応じた特別支援教育の充実に積極的に取り組んでまいります。

◆(甲斐俊光君) 御丁寧にありがとうございました。こちらにつきましても、75の重点項目、しっかりと進めていっていただきたいと思 います。次に行きたいと思います。  大綱2点目、人口減少対策と空き家問題につきまして。  人口減少対策について新たな視点から質問させていただきます。  まずは、天王台地区につきまして、こちらを発展の拠点にしてはということにつきま して質問させていただきます。現在、天王台北口におきましても、初めてイルミネーションがつきまして、天王台北口商店街の皆様方の尽力によりまして、まち も明るくなってまいりました。また、パーソントリップ調査の分析におきまして、予想と違い、天王台地区が昼間の乗降客が我孫子駅よりも多く、にぎわいのあ るまちだということがわかったということでした。駅前を見てみましても、我孫子駅と違いまして天王台周辺にはまだまだ空き地もあり、また駐車場や生産緑地 等も見られるところもあります。まだまだ開発の余地もあるように感じられております。転入してきた市民の方につきましても、近くにスーパーやまた大きな買 い物する場所、大きな公園などもありまして、住むには非常によいまちだというふうな意見も聞いております。

 また、住工混在を解消する手段といたしまして、企業立地を推進する場所から一番近 い駅は天王台駅となっております。商工者の交流もこれから一層進んでいくと感じられておりますが、ぜひとも天王台地区を住居、また商工業者の方々が活発に 活動できるような地区といたしまして、商工バランスのいいにぎわいのある地区とするために、何らかの施策を打っていただきたいと思いますがいかがでしょう か、お答えをお願いいたします。  2点目に行きます。

 皆様、マイルドヤンキーという言葉、御存じでしょうか。こちらは博報堂ブランドデ ザイン研究所の原田曜平さんによる定義でございますが、地元志向が強く、きずなや仲間、家族という言葉が大好き。またミニバンやショッピングセンターが大 好き。そういった地元志向の若者たちのことをマイルドヤンキーと呼ぶそうです。地方から余り出ずに、そこそこの幸せを求める若者ということで、20代の約 3分の1が当たるという調査結果もございます。地方にも郊外型のショッピングセンターや、またレストランなども点在し、都会のものが簡単に手に入り、ない ものはインターネットで購入でき、生活に不便を感じないということです。レジャーも多様化が進みまして、必ずしも都会にこだわらない若者がふえるというこ とです。

 しかし、この方たちは保守的ではございますが、行政や政治参加に余り興味がなく、 ネット知識もそれほど高くないということから、なかなか地域で表面に出づらいという特徴がございます。このようななかなかつかみづらい世代ですけれども、 我孫子にもっと愛着を持ってくれるような施策がこれまで以上に求められると考えております。小中学校におきましては、地元を愛するような教育が進んでいる と思いますが、このマイルドヤンキーと呼ばれるような若い世代の方々にターゲットを絞って我孫子をより好きになるような施策が必要だと考えられますが、い かがでしょうか。お答えをお願いいたします。  続きましてウの点です。  ことし2月に定住化検討プロジェクトが出された報告書におきまして、いろんな検討 課題が出されております。その中でも、今年度から民間経験者によりますあびこの魅力発信室の設置や、コンビネーション遊具の設置、また最大30万円の住宅 支援補助などは既にもう実施が行われております。若い職員の意見をそのまま取り入れるような市長、執行部の懐の深さも感じるこができます。  ただ、いまだ実施年度が決まらないような施策が大きく3つ残っております。この実施できない事柄がそのままこの我孫子市の魅力を下げているものであり、 弱点でもあると感じております。そこであえて質問させていただきます。

 例えば、下ヶ戸地区に商業地区ができるという話もございます。また、手賀沼周辺の整備、そして新木駅南口への複合公共施設の誘致、こ の3点というものがいまだ実施予定が決まっていない3点として上げられております。  例えば、下ヶ戸地区に大きな複合商業施設ができればどういうふうになるかと考えて みますと、天王台地区がより魅力的なものになります。また、湖北台からの利用者も天王台地区のほうに流れてくるようになり、人の流れ、市民の流れというも のが大きく変わっていくことになります。また、手賀沼の魅力の開発、また新木駅南口への複合公共施設の誘致なども全てこのような市民の流れ、また市外から の入ってくる人の流れというものが変わってくるものになります。こちらは、本当に大きなテーマで我孫子市を変えていかなければならない大きな3つのテーマ というふうに考えております。この検討課題につきまして、現在、執行部におかれましてはどのくらい庁内で検討が進んでいるのかお答えいただきたいと思いま す。

 続きまして大きな2点目、空き家問題について質問させていただきます。  現在、千葉県内に10個の空き家条例があるというふうに言われております。特に千 葉県の北西部、高度成長時代に移り住んだ世代が多い地区におきまして、空き家条例が制定されております。当市におきましても、ことしの4月1日から空き家 等の適正管理に関する条例というものが施行されており、まだまだ日が浅いですけれども、担当課におきましては多くこちらを活用され、大変忙しいというふう に聞いております。全国的に見ましても、2013年の空き家の数は820万戸を超え、また5年前より63万戸ふえているという状況にございます。この空き 家につきましては、人口減少や核家族化、また、遠くの子どもへの相続等でどんどんふえていく傾向にあると感じております。近年の我孫子市におきまして空き 家の発生状況、またどのような経緯で空き家がふえてきたのか、お答えいただければと思います。

 続きましてイの点、さきの臨時国会におきまして空き家対策特別措置法というものが 成立いたしました。内容といたしましては、危険家屋というふうに指定されれば市町村に調査権や解体の指導、また代執行などが認められるということです。そ してこちらは固定資産税軽減措置の除外対象ということになる制度でございますけれども、残念ながら2016年からの施行を求めるということです。空き家の 調査や指導また代執行などは、既に我孫子市の条例のほうでも認められておりますけれども、所有者との関係を保つためになかなかこちらの施行が難しいという ふうに聞いております。また、多くの方々が条例の適用をすることなくお願い段階で応じてくれるということで、現在、我孫子市におきましては指導が1件、勧 告が1件というふうに私は伺っております。

 これから空き家がふえていく中で、条例に沿った行政の対応というものも必要になっ てくると考えられます。こちらの条例に沿った対応といたしましては、我孫子市も強化していかなければならないと考えておりますけれども、当市におきますそ ちらの方向性につきましてどのようにお考えを持たれていますでしょうか。お答えをお願いいたします。

 3点目、現在、土地の固定資産税は、200平方メートル以下の住宅が建っている場 合は最大6分の1まで引き下げられるという特例がございます。ですから所有者といたしましては、空き家を撤去するよりはそのままでいたほうがいいというこ とです。例えば、土地の評価額が2,000万円だというふうにしますと、固定資産税は標準税率の1.4%を掛けて約28万円になります。住宅であれば最大 6分の1の軽減措置がございますので、4万6,000円になってまいります。また、2016年に施行予定の空き家対策特別措置法におきましては、危険家屋 と指定されれば軽減措置から除外されるということで、そちらが施行されれば随分変わってくるものと思われます。

 しかし、この各自治体におかれましては知恵を絞りまして、例えば新潟県見附市にお きましては、条例に定めた基準で管理に問題があると判断された空き家につきましては、固定資産税の最大6分の1となる特例から除外できる制度を設けまし た。ただし、こちらには条件がございまして、2年間は特例並みの税額軽減をします。緊急時に市が応急処置をした場合には費用負担をするというような契約を した上でという特例がついております。

 固定資産税の軽減措置の除外制度につきましては、本来国の制度設計、また2016 年からの施行を待つべきだという意見もありますけれども、見附市のように独自の制度を早くから行っているところもございます。特定の条件を満たせば固定資 産税軽減を続けるといった措置をするようなスムーズな空き家の撤去を求めるような政策も今こそ行っていかなければならないと考えておりますけれども、いか がでしょうか。お答えをお願いいたします。

◎説明員(海老原美宣君) 私からは、(1)のア、天王台地区を商工、住環境のにぎわいのある地区についてお答えします。  天王台地区は、企業や大学が立地し、駅への人の往来も多く、駅周辺に商業施設が集 積することで周辺住民にとって生活しやすい環境となっています。また、商店会同士の連携や商工業者と自治会組織との連携も活発で、市内の商工業の活性化を 牽引する地区としての特性を持ち合わせています。

 こうした中、ことし4月から空き店舗活用補助金の対象に新たに天王台地区を加えま した。これにより、これまでに天王台地区で4つの空き店舗が解消されました。さらに、商業活性化ビジョン推進委員会においても、現在注目の商業活性化事業 として全国100以上の地域で開催されている商店主が自分の店舗を会場に専門的知識や情報を伝授するゼミナール、いわゆるまちゼミを天王台地区で開催する よう準備をしているところです。

 今後もこうした天王台地区のさまざまな特性を生かし、さらににぎわう地区になるような取り組みを考えていきます。

◎説明員(芹澤一夫君) (1)のイ、「マイルドヤンキー」を定住化策のターゲットについてお答えをいたします。  市では、これまで子育て世代をターゲットとして、この世代にずっと我孫子市に住み 続けてもらい、また移り住んでもらえるようさまざまな支援策を充実させてきました。また職住近接につながる企業立地を推進し、働く場の確保に取り組んでい るところです。さらに、定住化プロジェクトの検討でも、我孫子市の社会減の大きな要因となっている20歳代から40歳代の若い世代をターゲットに提案がな されています。この提案を受けて、若い世代の住宅取得の支援や公園遊具の設置、積極的な我孫子の魅力発信に取り組んでいるところです。現在では、少子化対 策プロジェクトで若い世代が、我孫子で結婚し、子どもを産み、育て、住み続けてもらうためにさらに幅広い世代をターゲットにした具体策などについて検討を 行っております。  御提案のマイルドヤンキーをターゲットにすることにつきましては、今後、この世代の考え方や行動様式などを把握した上で、まちづくりに生かしていけるか どうか研究してまいりたいと思います。

 (1)のウ、定住化策検討プロジェクト報告書の検討課題の進捗についてお答えをいたします。  プロジェクトからの提案は、定住化につながる施策や事業を若い職員の自由な発想で 検討を進めたものであり、実現が難しいものや膨大な予算が伴うものなどがあります。14の提案のうち、今年度に事業化したもの以外の提案につきましては、 引き続き所管課において実現性の有無を含めて検討しており、可能なものは平成27年度に事業化していきます。  御質問の下ケ戸地区への複合商業施設の誘致については、過去にも工業系の土地利用 ができないかを調査・研究した経緯があります。提案の用地は、農地以外の土地利用を行うためには規制があることなど、すぐに実現することは難しい状況で す。新木駅南口への公共施設複合型商業施設の誘致については、市では物件の情報を宅建業協会東葛支部に情報提供するなどしており、提案の用地も含まれてお ります。また、土地に関する問い合わせなどがあった際には、その土地を必ず紹介していますが、誘致に至っていない状況です。

 手賀沼周辺の整備につきましては、広域的な取り組みとして国、県、柏市、印西市と 連携をして、手賀沼・手賀川活用推進協議会を設置をし、手賀沼や手賀川の水辺整備などの総合的な戦略について議論を重ねてきました。現在は、人が集い、に ぎわいが生まれる水辺空間の創出を基本のコンセプトに、具体的な施策展開や事業の検討を進めているところです。  また、水の館の移譲を受けた場合には、鳥の博物館や高野山桃山公園、水生植物園など周辺の観光スポットも含めたにぎわいや魅力を創出する構想を第三次基 本計画策定委員会の中で検討し、計画に盛り込んでいきます。  いずれの提案もすぐに実現することは難しい状況ですが、今後も引き続き実現に向けて研究を行ってまいります。

◎説明員(枝村潤君) (2)のアの空き家の現状についてお答えいたします。  平成24年6月、自治会等に空き家の実態調査を依頼した結果、空き家が371件、 うち管理不全の空き家は124件でした。その後、平成25年度に空き家に関する情報提供が44件あり、うち管理不全の空き家は34件でした。また平成26 年度の情報提供は現時点で77件あり、うち管理保全な空き家は69件でした。このように平成25年度と平成26年度を比較すると、空き家に関する情報提供 と管理不全な空き家の件数はともに増加しております。空き家となった理由としては、所有者が高齢者施設に入居、相続人が利用しない、所有者が転居等が聞き 取り調査でわかりました。

 次に、イの空き家対策の方向性とウの固定資産税軽減措置についてあわせてお答えいたします。  空き家等対策の推進に関する特別措置法の公布に伴い、我孫子市空き家等の適正管理 に関する条例は、特別措置法と整合を図る必要があります。今後、特別措置法に関する国の基本方針やガイドライン等が提示されますので、これらをもとに必要 に応じて条例や規則を改正してまいります。

 その際、固定資産税の軽減措置の解除等を含め、増加が予想される管理不全の空き家対策等の強化をしてまいります。

◆(甲斐俊光君) ありがとうございました。  私は1点ですね。固定資産税の強化、特別措置法を見てということですけれども、こ ちらにつきましては措置法を見なければわからないと思いますけれども、どんどんふえていく中で、自治会のほうも困っていますので、やはり強化をしていただ きたいなと思います。こちらは要望にとどめておきまして、2のマイルドヤンキーのことについてちょっと質問させていただきます。

 こちら、なかなか20代で表面に出てこなくて、政治的にネットなどでも行政に物申 すことがなくてなかなか見えづらい世代なんですけれども、おもしろいことをやっていた、ちょっと郊外の八王子のまちがありまして、何をやったかというと、 「I LOVE 八王子」というトレーナーを売り出したところ、爆発的に売れたというようなことがありまして、地元意識が非常に強い世代だなということを 社会学者の方が非常に分析されていたんですけれども。

 こちらにつきまして、そういうターゲットを絞って、若い人が遊べるようなという か、グッズとなるような、我孫子を売り出してくれるような、着たりとか、何か身につけたりして、我孫子をそのまま売り出してくれるような人になると思うん ですね。ですから、そういうような我孫子の特産物じゃないですけれども、グッズなども考えていただきたいなと思うんですけれども。その点につきまして、 ちょっと私もこのマイルドヤンキーの実態調査とかまだできていないのであれなんですけれども、何らかの施策を考えていただきたいと思って、もうちょっと踏 み込んだお答えをいただきたいんですけれども、いかがでしょうか。

◎説明員(芹澤一夫君) 踏み込んだお答えということなんですけれども、もともと「ヤンキー経済」という本だと思いますけれども、消費 活動ですね、この世 代のいわゆる行動傾向を見ながら、今後、消費の中心になるだろうという著書だったと思いますけれども、そういう意味では、今お話にあったように、市の何ら かのそういった消費活動につながるような視点を持ってもう少しそこを研究していく必要があろうかと思っていますので、まだしっかりとその世代について把握 しているわけではございませんので、甲斐議員からいただいた御提案も含めて研究してまいりたいというふうに思っています。

◆(甲斐俊光君) ありがとうございました。

 続きまして、大綱3のほうに移りたいと思います。  鉄道交通の利便性につきまして質問させていただきます。  上野東京ラインが3月14日に開通することになり、常磐線におきましてラッシュ時 に5本分の乗り入れがあることがなりました。常磐線におきましては、東京駅をおおむね8時以降、朝のピーク時間帯から、取手以南ですね、当然、我孫子や天 王台駅も含まれておりますけれども、品川への直通運転となってまいります。常磐線快速電車を使いますと、我孫子から上野まで37分、上野から東京まで京浜 東北線で6分、品川駅まで15分となりますので、直通電車としての利用時間はまだ出ておりませんが、我孫子から東京駅まで行くのに四十四、五分で、そして 53分から54分で品川駅まで到着するという、物すごく早く都内に到着できることになります。この上野東京ラインの開通というのは、我孫子におきまして交 通の利便性をアピールする絶好の機会になると考えております。この上野東京ラインの開通を知りまして、我孫子を転居先の候補の一つと挙げられる方も少なく はないかなと考えております。この上野東京ラインの開通に合わせまして、我孫子といたしまして都内の方々にアピールするような施策を何か考えられているで しょうか、お答えをお願いいたします。

 また、今回は平日のダイヤのみの発表で成田線からの乗り入れなどは発表されており ません。利用者数をぜひともふやしたい成田線から、東京駅また品川のほうへ直通できれば、こちらの沿線の活性化につながるものと信じております。成田線か ら東京駅、品川駅への乗り入れにつきましては、当局といたしましても当然御尽力されていることだと思いますけれども、いま一度、もう少し力を入れてやって いただきたいと考えております。現状はどのようになっているのかお答えいただければと思います。

 3点目、JR東日本の社長、冨田哲郎社長とおっしゃるんですけれども、上野東京ラ インを羽田空港まで延ばすというようなプランも表明いたしております。まだまだ開通した後のことだと思いますけれども。そうしますと、もしかしたらですけ れども、遠い将来、我孫子市は、成田空港、羽田空港、両空港へのアクセスが非常によい、交通の要所となることも考えられます。こうした動きにつきまして は、社長が打ち上げたプランでありまして、まだまだ情報不足でございますけれども、常磐線沿線市と協力しながら、情報収集を怠らずに機運を盛り上げていく ことも必要じゃないかと考えておりますが、いかがでしょうか。お答えをお願いいたします。

 2点目、2008年3月におきましては、小田急ロマンスカーが千代田線に乗り入れ をいたしまして、北千住駅で乗降できるようになっております。この小田急ロマンスカーを我孫子まで延伸してもらい常磐線に乗り入れていただきますと、非常 に大きなイメージアップにつながります。箱根湯本から我孫子行きのプレートが見えると、あ、これは何て読むんだろうだとか、我孫子に行ってみたいなと思う 方もいらっしゃるかもしれません。また、箱根湯本に行きます小田急ロマンスカーが我孫子駅スタートいたしましたら、市民の皆様方の余暇の利用にも一役買う ことにもなると思います。いろんなメリットがあるかとは考えられております。

 また、我孫子におきましては、車両基地がありますので、本数やまた時間帯におきま しても、JR東日本の協力があればいろいろと柔軟な対応ができるものだということも聞いております。柏市やほかの周辺市におきましても、この小田急ロマン スカー乗り入れにつきまして、議会におきまして議論になったというふうに伺っております。こちらが小田急電鉄だけではなく、東京メトロやJR東日本、いろ んな鉄道会社の御協力が必要ではございますけれども、小田急ロマンスカーの我孫子駅乗り入れにつきましても施策として取り組まれてはいかがかと思います が、お答えをお願いいたします。

◎市長(星野順一郎君) まずは(1)上野東京ラインについてお答えをいたします。  イベントなどの実施につきましては、上野東京ラインの開業に合わせ、常磐線沿線の 我孫子市を含む4区4市とJR東日本東京支社、東京芸術大学で構成するJOBANアートライン協議会において、来年2月7日と8日にJOBANアートアン ブレラin上野駅を開催いたします。このイベントでは、4区4市の各首長を初め、JR東日本東京支社長、東京芸術大学学長、沿線各駅長が出席するオープニ ングイベントを皮切りに、アートを基調とした沿線住民親子参加型のアート傘製作や、沿線自治体のゆるキャラと子どもたちの記念撮影会などが実施をされま す。我孫子市においても、手賀沼のうなきちさんを活用し、啓発グッズの配布など、我孫子市のPRを積極的に行う予定です。

 また、成田線沿線自治体で構成する成田線活性化推進協議会では、沿線活性化に向け た取り組みとして、1月24日にJR東日本千葉支社と連携をし、木下駅周辺で「駅からハイキング 川と横綱と歴史のまち ぶらり印西めぐり」の実施を予定 しております。このイベントでは、首都圏からの参加者も多いことから、このイベントの中でも上野東京ラインの開業と我孫子市のPRをしていきたいと考えて おります。

 次に、成田線からの乗り入れ要望についてお答えをいたします。

 上野東京ラインの開業に伴う成田線の東京駅乗り入れに向けた取り組みとして、成田 線活性化推進協議会では、私を初め、構成自治体の首長、議長とともに、毎年、常磐線・成田線の東京駅乗り入れなどの要望活動を行っており、ことしも7月に JR東日本東京支社と千葉支社を訪問いたしました。さらに8月には、成田線活性化推進協議会と千葉県や沿線自治体で構成する常磐線輸送力整備・新線建設促 進期成同盟との合同で、千葉県副知事や松戸市長、柏市長などとともにJR東日本の本社と東京支社を訪問し、常磐線の東京駅への乗り入れ本数をできる限り多 く確保し、東海道線との相互直通運転が実現されるよう要望いたしました。

 私からは、特に成田線の朝夕の通勤時間帯における直通電車の東京駅乗り入れの実現について強くを要望をしたところです。JR東日本で は、今月中旬に詳細なダイヤを公表するとしていることから、現段階では明らかになってはおりませんが、手応えは感じているところです。  市としましては、今回の品川駅までの直通運転の実現はあくまでスタート地点である と考えております。今後も機会をとらえて成田線利用者のさらなる利便性向上のため、上野東京ラインの中で成田と東京・品川を結ぶ直通電車が一本でも多く運 転されるようJR東日本に対し粘り強く要望してまいります。

 次に、羽田空港までの乗り入れについてお答えをします。  上野東京ラインが羽田空港へ乗り入れた場合、市民を初め、常磐線・成田線沿線の住 民にとっても旅客需要が大きく増加することが考えられますが、我孫子市として詳しい情報が得られていない状況にございます。まずは、毎年実施しています我 孫子市、松戸市、柏市、取手市と、JR東日本東京支社長との意見交換会などの場で、沿線自治体とともに情報収集に努めてまいります。  次に(2)の小田急ロマンスカーの我孫子駅乗り入れについてお答えをいたします。  平成25年3月に小田急電鉄とJR東日本の連名により、4月から3年程度の期間 で、小田急線、千代田線、常磐線各駅停車を、それぞれの車両が相互に直通運転する運行形態の実現に向けた車両の準備を開始することが発表されております。 準備の内容は、小田急電鉄とJR東日本の一部の車両について改造を開始するとのことですが、現在のところこの中に小田急ロマンスカーは含まれていないとの ことです。現在、北千住駅まで乗り入れています小田急ロマンスカーが我孫子駅まで延伸された場合、私も箱根方面へのアクセスが向上するほか、ロマンスカー のブランド力を生かした我孫子市のイメージアップにつながるものと考えております。

 実現に向けては、各鉄道事業者が行う車両の改造や運行ダイヤの調整など課題も多い と考えられますので、これらの課題に対し、どのような対応ができるのか、沿線自治体である松戸市、柏市、取手市と連携して情報収集を行うとともに、引き続 き鉄道事業者の動向を見ながら、小田急ロマンスカーの我孫子駅乗り入れの可能性について研究をしてまいります。

◆(甲斐俊光君) ありがとうございました。  成田線の上野東京ラインの乗り入れですけれども、手応えを感じているという言葉や スタート地点だという力強いお答えをいただきまして、市長の意気込みを感じております。ぜひとも一本でも多い成田線乗り入れ実現して、周辺の市民の方々の 利便性向上に努めていただきたいと思います。

 また、小田急ロマンスカーにつきましても、私も想像以上に詳しいお答えいただきま して、こちらもぜひとも車両の改造なども注視しながら呼びかけていただきたいなと思っております。ロマンスカーにおきましても、北千住よりちょっとでも延 ばしたほうが乗降客も多くなると思いますし、こちらにつきましても、小田急のほうも望んでいるかもしれませんし、積極的なこちらの呼びかけも必要だと思い ますので、ぜひともお願いしたいと思います。こちらにつきましては要望にとどめさせていただきますので、ぜひともよろしくお願いいたします。

 4点目、あびこの魅力発信室につきまして質問させていただきます。  今回、アナウンサーを経験されて、また倉敷市のシティセールスなどをしてこられた 民間出身の深田和彦室長が誕生いたしまして、我孫子の魅力をますます市外に発信していただけるものと期待しております。市民の期待も高く、行政の枠組みに とらわれない民間の柔軟な発想ができるものというふうに期待しております。また、我孫子というまちを市外、特に都内に売り出すためには、あびこの魅力発信 室が今後ますます重要になるものというふうに考えております。まずは我孫子市をセールスするに当たっては、我孫子のことがよくわからなければ仕方ありませ ん。あびこの魅力発信室といたしまして、当市の魅力と、またマイナスをどのように考えているのかお答えいただきたいと思います。

 2点目、まちを売り込むためには定期的に発行する広報や、またホームページ、イン ターネットだけではなく、より不特定多数の方々がアクセスするようなメディアの利用が必要になると考えております。我孫子はそのようなメディアを持ってお りませんので、その使用の仕方につきましては工夫が必要になってくると考えております。市の魅力の発信の手段といたしましては、どのように考えているの か、いろいろあると思いますけれども、お答えをお願いいたします。

 3点目、このあびこの魅力発信室のような、民間におられたような方々が中心とな る、市といたしましては先進的な部署におきましては、既存の職員との関係というものが非常に重要になってくると考えております。他市におきましても、民間 から来られた方と既存職員、また各部署との連携が問題となっているという話も聞いております。その点につきまして、我孫子市といたしましては、組織全体と してその魅力発信室と連携を密にするような対策をとられているのか、お答えをお願いしたいと思います。

 4点目、次にシティセールスの範囲をどのように考えているのかということについて質問いたします。  こちら定住化検討プロジェクトから上がってきたシティセールスというアイデアでご ざいますけれども、我孫子市が直面している問題といたしましては、人口減少というのが一番大きな課題だというふうに考えております。流山市におきまして は、印象的な電車内の広告がございました。「父になるなら、流山市。」「母になるなら、流山市。」といったようなものです。これが功を奏しているのかわか りませんけれども、流山市におきましては子育て世代がどんどんふえているというふうな状況にございます。

 シティセールスの範囲といたしましては、市のイメージを高めて定住化を進めると いったことが目的だと思われますが、流山市のように直接的に人口増加、また定住化を促進するようなキャッチコピーによって転居を呼びかけるといった事柄も 考えられます。この我孫子市におきますシティセールスの範囲をどのようなやり方でやられるのか、これからどのように我孫子の魅力を打ち出そうとしているの か、お答えをお願いいたします。

◎市長(星野順一郎君) まず1点目の我孫子市の魅力と足りない点についてお答えをいたします。  我孫子市は、手賀沼を初めとする豊かな自然環境と歴史、文化といった観光資源、そ して待機児童ゼロなど充実した子育て支援、犯罪の少ないまちなどさまざまな魅力があります。また、都心から30キロ圏というアクセスのよさに加え、来年3 月14日には常磐線の上野東京ラインの東京駅・品川駅への直通運転も始まるなど、市の持つ魅力は今後ますます高まるものと考えております。また、市内には 国内唯一の鳥の博物館や白樺派の足跡をしのぶ個性的な施設があるほか、国内最大級の鳥の祭典、ジャパンバードフェスティバルや手賀沼エコマラソンといった 多様なイベントもあり、これまで広報やホームページなどで主に市民の皆さんへPRを行ってきました。

 しかしながら、市外に向けては情報の発信手段の活用を含め、十分なPRがされていなかったことがこれまで不足していた部分であると考 えております。  次に、2点目の情報発信の手段についてですが、ホームページやSNSによる情報発 信は、近年自治体のシティセールスの情報発信手段としては必須となっておりますが、市の情報が広がっていくには限界があります。そこで、あびこの魅力発信 室では市のホームページやSNSにアクセスしていただくために、県内初の取り組みとして11月のジャパンバードフェスティバルでは、ラジオ番組で市のPR を行い、その模様を収録して動画共有サイト、ユーチューブにあびこの魅力発信チャンネルを新たに開設をし、発信をいたしました。今後もテレビやラジオなど のマスメディアとインターネット中継などのSNSを効果的に組み合わせ、市の魅力を継続して発信していくことが重要だと考えております。

 次に3点目の組織の連携についてですが、御指摘のとおり組織全体の連携はシティ セールスを進める上で大変重要であると考えております。そのためにも私の膝元であります秘書広報課内に魅力発信室を設置をし、直接指導できる場所に設置を して連携を強化するようにしております。

 ジャパンバードフェスティバルのPRでは、私も含め職員と実行委員がそれぞれ都内 のコミュニティFMラジオ2社の番組に出演をしました。今後新たな取り組みとして、チラシ、ポスターのつくり方や効果的な写真の撮り方などについて専門家 による研修会を開催し、職員一人一人が広報マンという基本認識に立ち、市の広報力向上に努めてまいります。  次に、4点目のシティセールスの範囲についてですが、人口減少時代に対応した交流 人口の拡大や、移住・定住化対策などの取り組みを市外に向けて効果的に発信していくことは、我孫子市にとって喫緊の課題だと認識をしております。今後は市 の魅力を全国、世界へ向けて市が独自にテレビ、ラジオなどのマスメディアやインターネット中継など、最新のSNSといった発信手段を活用し、積極的かつ戦 略的に発信する攻めのシティセールスを展開してまいりたいと考えております。

◆(甲斐俊光君) ありがとうございます。市長から御答弁いただきまして、私が非常に今、印象に残ったというか、メモしたのは、おっ しゃるとおりあびこの 魅力発信室だけでは市の魅力は訴えられませんので、職員の一人一人が広報マンといたしまして、本当にチラシやカメラの撮り方等もおっしゃっておりましたけ れども、情報を共有いたしまして魅力をどういうふうに発信できるのかというノウハウもいただいたり、お互い連携し合うことが重要だと思います。

 シティセールスの範囲につきましては、少し具体的ではないんですけれども、戦略的にということで、これからの課題なのかなというふう に感じておりますので、こちらにつきましても十分これからの行動に期待しておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 続きまして5点目のほうに行きたいと思います。スポーツ振興につきまして質問させていただきます。  スポーツを振興できる組織に見直してはということです。  組織といたしまして、文化・スポーツ課に体育課と文化課が統合されたのは平成21 年でありまして、それに合わせてスポーツ行政の一部が我孫子市体育協会等の民間のほうに移されたというふうに聞いております。高齢者の健康寿命延伸のため にスポーツの役割は大きいものがあります。ストレス解消や肥満の解消、生活習慣病の予防やアンチエイジングなどございます。まだ統計はとれておりませんけ れども、スポーツをされる方が医療費の削減に貢献しているということは考えられております。  今、高齢者の運動、例えば手賀沼ふれあいウオーキングやストレッチなどは健康づく り支援課で行われているということを聞いております。しかし、それだけではなくて、文化・スポーツ課のほうもかかわっていることが重要ではないかというふ うに考えております。また、幼年期から老年期までスポーツを楽しむという観点から、こちらを強化していくことも重要ではないかというふうに私は感じており ます。  例えば市川市のように保健スポーツ課といたしまして高齢者のスポーツ、健康寿命の延伸とスポーツ振興を一緒にされて、スポーツ課を強化されてはいかがか と考えておりますが、お答えをお願いいたします。

 2点目、続きまして総合型地域スポーツクラブというものが市内には6カ所ありま す。ここにおきましては、高齢者を中心にグラウンドゴルフやペタンク、ショートテニスなどニュースポーツを行っております。しかし、本来総合型地域スポー ツクラブといいますのは、地域の人々に年齢、興味関心、技術・技能レベル等に応じたさまざまなスポーツ機会を提供する多種目、多世代、多趣向のスポーツク ラブであるというふうに定義されております。この多種目や多世代であるべきというような総合型地域スポーツクラブというものが、我孫子市におきましては高 齢者の方々に限られたものになっております。  例えば中学校におきましては、硬式テニスやバドミントン、また女子サッカーといっ たものがございません。こういった中学生がやりたいスポーツがない状況を、総合型地域スポーツクラブの中に定義いたしまして育てていけばいかがかと考えて おります。中学校の部活として行っていない、子どもたちが頑張っているスポーツの受け入れ先をつくっていただきたいと考えておりますけれども、当局のほう はどのように考えていらっしゃいますでしょうか、お答えをお願いいたします。

◎説明員(倉部俊治君) 私からは、1点目のスポーツ振興、健康寿命を延ばす部署にしては、についてお答えいたします。

 御提案にあります幼年期から老年期までスポーツを楽しむ、また健康寿命を延ばす施 策として高齢者の健康を維持し向上させる体操、ニュースポーツなどを一貫して推進していくことは重要なことと考えております。現在も、健康福祉部所管の健 康フェアにスポーツ推進委員が参加し、ポールウオーキングの体験会を開催したり、福祉作業所に通所されている方とペタンクなどのニュースポーツを一緒に行 い楽しさを伝えたりするなど、担当部署と連携を図り事業を展開しております。今後もさらに、担当部署と連携を密にして一貫した事業の推進を図ってまいりた いと考えております。

◎説明員(高橋操君) 私からは、(2)の総合型地域スポーツクラブに子どものマイナースポーツを、についてお答えします。  現在、市内にあります6つの総合型地域スポーツクラブにおいては、健康スポーツ中 心の活動であり、競技性のあるスポーツについての取り組みは行っていない状況です。こうした中で、現在ある6つの総合型地域スポーツクラブで小中学生を含 めた多種目や多世代などを視野に入れ、競技性のあるスポーツの受け入れが可能かどうか、6つの各クラブに話をしていきたいと考えています。

 中学校の部活動でカバーできないスポーツの推進につきましては、我孫子市体育協会等、関係する部署と連携し、頑張っている子どもたち のスポーツ活動をサポートする方法について今後も検討していきたいと考えています。

◆(甲斐俊光君) ありがとうございます。  1点目の事業を推進して協力し合うということなんですけれども、できればスポーツ 課といたしまして、やはり福祉の部署が大きくなり過ぎているということも感じておりますし、スポーツを推進する意味で、もっと職員なども充実させていただ きたいなという考えもございます。こちらもちょっと長い目で見て、部署の編成も考えていただければと思います。

 中学校とかでやっていないスポーツのことですけれども、カバーできないところを我 孫子市体育協会と連携していくということですけれども、こちら6個あるうちで、全部でやれないと思いますので、限定してこちらのところでやっていただきた いというのも要望することも重要だと思っておりますので、そちらのほうもぜひとも女子サッカーやバドミントンなども頑張っている人がいますので、やってい ただきたいと思っております。こちら、要望にとどめておきますので、以上をもちまて私の質問を終了させていただきます。  

御清聴ありがとうございました。