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    【2012年 第4回(12月)本会議 一  般 質 問】

大綱1 放射能対策は

(1)除染基準の見直しは

(2)行政が一般家庭の除染も行っては

(3)子供の健康診断をしては

大綱2 自転車の安全対策は

(1)自転車専用レーンを設置しては

(2)自転車通行推奨マップについて

(3)自転車安全講習を行っては

大綱3 我孫子の売り込みをしよう

(1)手賀沼エコマラソン ア、フルマラソンにしては イ、フルマラソンにする際の支障は

(2)映画やドラマのロケ地にするフィルムコミッションは

大綱4 教育

(1)中高生の自習室の充実を

(2)地域について学ぶ授業実施率を高めては

大綱5 新市民会館設置を

(1)柏市との共同設置のメリット・デメリットは

(2)共同設置研究会のタイムスケジュールは

(3)音楽ホール設置は


<内容>
緑政のの甲斐俊光です。それでは質問のほうに入らせていただきたいと思います。  

大綱1点目、放射能対策につきまして質問させていただきます。  3月11日の東日本大震災、そして福島第一原発事故から9カ月がたとうとしており ますが、市民の放射線量に対する不安は依然としてぬぐえません。国の放射性物質汚染対策特別措置法によりますと、年間1ミリシーベルトを超える空間放射線 量毎時0.23マイクロシーベルトが除染対象となっております。しかし、ここ我孫子市におきましては、放射線量の除染基準値は御存じのとおり学校や保育 園、幼稚園では平均値をとりました0.26マイクロシーベルト、公園におきましては0.34マイクロシーベルトとなっております。この基準は、国の基準値 といたしましても高い数字となっております。市政の一般報告の中でも市長が触れておきましたが、この見直しについてどのように考えているのかお聞きいたし たいと思います。
 2点目、12月5日からシンチレーションサーベイメーター式の放射線量の測定器を 一般市民の方々にも貸し出しておりますが、市民の皆様方がはかって高い値が出たときの対応はどうするのか不安がございます。個人の除染マニュアルも測定器 の貸し出しの際に渡しておりますし、私もこちら、市のホームページでダウンロードして見ておりますが、女性の方や高齢者の方々がこのような除染対策がしっ かりできるのか、私は危惧いたしております。  そこで、質問いたします。行政もこのような高い値が出たときに、高齢者の皆様方や女性の皆様方、一般家庭で除染が非常に難しい場所につきまして行政も協 力していくべきだと考えておりますが、いかがでしょうか。お答えをよろしくお願いいたします。
 3点目、子どもの健康診断につきまして質問させていただきます。  この東葛地区がホットスポットであるという報道とともに、子どもを持たれる親御さ んたちの自分の子どもたちの健康不安に対しましてたくさんの御意見が寄せられております。小さなお子さんを持たれる方は非常に不安に思っております。福島 県や宮城県等におきましては、既に小学校上がるまでの子どもを対象にいたしまして健康診断をいたしております。ここ我孫子市におきましても、放射線量の高 いホットスポットと言われておりますし、意識の高い親御さんの皆様方、非常に多くいらっしゃいます。市民の皆様方に安心を与えるためにも、ぜひとも希望者 のみでも構いませんので、子どもの健康診断をしてはいかがかと思いますが、御回答をよろしくお願いいたします。

◎市長(星野順一郎君) 1点目の除染基準値の見直しについてお答えをいたします。  汚染状況重点調査地域に指定された場合には、法定の除染実施計画を策定することに なります。我孫子市は12月中旬に汚染状況重点調査地域に指定される見通しですが、指定後は国と協議しながら除染実施計画を策定することになります。市と しましては、1月下旬を目途に除染実施計画を策定してまいりますので、そのときに見直しをする予定にしております。
 2点目の行政が一般家庭の除染に対して協力をということですが、国のほうでは私有 地を含めた除染ガイドラインを年内に策定するとしておりますが、いまだ国の方針が示されておりません。この中で、私有地の除染について基本的には所有者に お願いすることになるのかなというふうには、今思っておりますが、今申しましたように、具体的には示されていない状況でございます。高い値が出たときの対 応についてですが、我孫子市は再測定を行うとともに除染等の相談に対応してまいります。  市としましては、一般家庭の除染を安全で確実に進めるためにも、我孫子市放射性物質除染マニュアルの配布など除染方法に関する情報提供を行っていくとと もに、除染等に必要な資機材の提供等の支援についても今後検討していきたいと考えております。  3点目の子どもの健康診断についてお答えをいたします。  現在、福島県が放射線の影響による不安の解消や将来にわたる健康管理を目的とし て、全県民を対象とした県民健康管理調査を実施し、その中の詳細検査で18歳以下の全県民に超音波検査を実施し、その後定期的に検査する予定となっており ます。また、福島県に隣接している宮城県丸森町でも、県の事業として小学生以下を対象に子どもの甲状腺の検査を実施いたしました。国のほうでも低い放射線 量を長期間浴びた場合の健康への影響を調べるため、内閣府に低線量被曝のリスク管理に関するワーキンググループを設け、既に11月9日から12月1日まで の間に6回の会議が開催されており、年内には報告書を取りまとめるとしております。  今後は、こうした国の動向や福島県や宮城県で実施された検査と、その結果の検証に注意しながら、健康診断を行う必要性があれば国や千葉県に実施するよう 要望してまいります。

◆(甲斐俊光君) 丁寧な御回答ありがとうございました。  2点目の除染に対する相談や資機材の提供ということですけれども、こちらも資機材まで提供してくれるのもいいんですけれども、できれば人材の提供まで 行っていただけるよう検討していただくと助かるなという声も聞いております。  3点目のことですけれども、国や県のほうに健康診断等要請していくということです けれども、やはり健康被害というものはなるべく早く、早期発見というものが基本になってくるというのは御存じのことだと思いますので、国や県、確かに専門 家の問題や場所の問題、人材の問題もあると思いますけれども、せめて健康相談なり市が自発的にやってもいいのではないかと私は考えております。  やはり、ICRPのしきい値なしの100ミリシーベルト以下は、低放射線量でどれ だけの被害があるかわからない、子どもは2倍から3倍、また10倍までの健康被害があるかもしれないというようなこともありますので、やはり健康相談やそ の不安を解消する手段、その場所を設けていくのが必要だと考えております。健康診断というのが私は一番ベストではないかと思いますけれども、それに近いよ うなことを国や県だけではなくて、我孫子市のほうでも独自に設けたらいいのではないかと考えておりますが、いかがでしょうか。もう一度御回答をお願いいた します。

◎市長(星野順一郎君) 2点目の件ですが、国のほうから具体的に示されないと民地についてはなかなか今具体的なお答えができない状況でありますが、市民 の皆さんが自らの私有地を除染しようとしたときに、相談あるいは資機材の提供については今検討をしているところですが、あるいは業者の委託というのはあり 得るのかなというふうには思っています。  市としましては、今、公共施設を中心に実施をしている最中で、なかなか職員のほう に余裕があるわけではございません。また、今、道路側溝清掃のほうも業者に委託して対応しておるところでありますが、やはり自治会等が測定をしていただい た後に、スポット的に高いところが出たときは市の職員がそこに出向いていって除染作業をしておりますので、そういうところの協力はできるだろうというふう には思っております。全面的にというのは、現実的には市民の皆さんの数からすると、なかなか対応は厳しいというふうに思っていますので、この辺については 業者の発注ができるのかどうかも含めて、国からの特別措置法の具体的な内容が見えてから対応を検討していきたいというふうに思っています。
 3点目の健康診断についてですが、健康診断という体制自体は、市独自というのは現 実的には不可能なことだというふうに思っています。現実的に健康診断を実施する場合には、その検査体制がしっかりしているかということと、結果が出たとき に再検査といいましょうか、その上の精密検査もしなければいけないとわかったときに、その精密検査ができる体制はどこにあるのかという問題と、その数値を 見たときに、その診断をする専門家はどこにいらっしゃるかということをきちんと体制をとらなければ、ただ単に検査をしました、スクリーニング検査をしまし た、はい、それでおしまいですという体制は、ドクター側としてもできないというふうに思っていますので、この体制をとるには、やはりもう少し広域的な対応 を、少なくとも県単位ぐらいの対応をとりながら、最初のスクリーニング検査、次の精密検査、あるいは必要があれば治療のほうを、そしてまた診断をできる専 門医をという形の体制がとれない限りは、市単独でというのは現実的には不可能かなというふうに思っています。  ちなみに我孫子の医師会にも相談をしたところ、今の状況では対応できる状況では、我孫子市の中にはないというふうにお伺いしています。ただ100%の調 査ではございませんので、それだけは御報告だけさせていただきます。

◆(甲斐俊光君) 市長、丁寧な御答弁ありがとうございました。さすが医療従事者らしく、専門的な内容まで踏み込んでいただきました。ぜひとも県のほうに もそのような、上の検査機関の問題まで踏み込んで提案していただきたいと思います。  それでは、大綱2点目のほうに移らせていただきたいと思います。  午前中に久野議員のほうも質問内容で触れておりましたが、自転車の利用は健康対策 や二酸化炭素を出さないエコな乗り物としての地球温暖化対策としても、これからより広がっていくものだと予想されております。私も本日は、健康も兼ねまし て車を使わず歩いて、そしてランニングでこちらの議場までやってまいりましたが、その中でも国道356号を通っているときに自転車で逆走してくる高齢者の 方々や車道を横断歩道のないところを渡ってくる自転車の方々にお会いいたしました。非常に歩行者の目線で見ますと自転車の運転も危険だなと感じておりま す。  都内におきましては、10月25日に警察庁が自転車交通総合対策を発表いたしまし た。昨年の自転車関連の事故は15万件を超え、交通事故全体の2割を占めております。また悪質な違反で摘発された件数は約2,400件と、2006年に比 べまして9倍にもふえております。来年には4分の1が高齢者という高齢社会が進んでいくこれからの我孫子にとって、自転車は車を捨てました高齢者の足がわ りといたしまして、ますます重要なものになってくるものと予想されております。車のかわりに電動補助つき自転車をスーパーの買い物に使っているという 方々、よく聞きます。  我孫子におきましては、それほど自転車事故はふえていないように思われますが、割 合でいいますと高齢者の事故の割合が約30%とふえ続けております。また、もちろん自転車と自動車の事故によりますと、命にかかわる大変なことでございま すが、自転車と歩行者の事故が今問題になっています。ふらつく高齢者の方が、歩道を自転車で運転することで歩行者とぶつかる事故があり、非常に危険です。 私の柏の知り合いも、自転車と歩行者事故の加害者といたしまして相手を骨折させ、裁判ざたにもなりました。自転車の通行量の多い国道のような道路や、車道 や歩道に余裕のある場所につきましては、自転車専用レーンの設置等も考えてはいかがでしょうか。御回答をよろしくお願いいたします。
 2点目、国道や大きな市道を自転車が通行するのは非常に危険な状況であります。都 内のある区におきましては、交通量の多い通りを避けて自転車が通りやすい裏道の通過を進めるために、自転車通行マップを警察の方が中心になってつくったと いう報道がなされていました。我孫子におきましても、自転車専用レーンの設置はなかなか難しいという回答もいただいておりますし、自転車道をつくるのも大 変だということでありましたら、自転車の多い大通りを避けまして自転車が安全に通れる裏道のルートを推奨するマップをつくられてはいかがでしょうか。御回 答をよろしくお願いいたします。  3点目、近年、高齢者が自転車に乗っての事故が3割程度起きているということで、 対策を早急に考えていかなければならない状況にあると考えております。高齢者に対しましては、警察では自治会等の集まりの際に安全講話を行っているそうで すが、まだまだ足りないように感じております。自治会や、また老人会単位だけでも行政が中心となりまして安全な自転車運転を指導する自転車安全講習を開か れてはいかがでしょうか。御回答をよろしくお願いいたします。

◎説明員(大畑章君) 1点目の自転車専用レーンの設置についてお答えします。  自転車専用レーンの設置は、これまで歩道を利用していた自転車と歩行者を切り離す ことにより、自転車が安全に走行でき、歩行者は安心して歩けるなど望ましいことと考えております。市内で設置する場合は、都市計画道路等の幹線道路が対象 になりますが、路肩が広く停車帯があること、車両の駐停車ができなくなることにより、特に商店の荷さばきができなくなること、その他、バス停、車両の出入 り口等の課題が考えられます。自転車の絡んだ事故や自転車利用者のルール違反が相次いでいる中で、自転車専用レーンの設置は有効と考えますが、地元自治 会、商店、警察との合意形成が図れないと整備は難しいと考えております。今後は課題の整理に向け、さらに検討してまいります。

◎説明員(枝村潤君) (2)の自転車通行推奨マップについてお答えいたします。  市内で自転車を利用されている方は、通勤・通学、買い物等が主であり、ほとんどは 最短距離を通行しているのが現状です。また、自転車での交通事故の発生場所もばらばらです。このようなことから、自転車が安全に通行できるルートの選定は 難しいというふうに考えております。今後、我孫子警察と協力しながら、危険箇所の調査や道路整備状況等を踏まえて自転車の安全対策を図ってまいります。  次に、(3)自転車安全講習を行っては、についてお答えいたします。  市では、自治会単位で防犯講話を随時開催しております。その中で、必ず交通安全を テーマとし、自転車の運転マナーや新ルールについてもお話をしております。また、老人クラブ単位や老人クラブの会長さんが集まるときにも、自転車の安全指 導を行っております。高齢者の自転車事故は死亡につながる割合が高いことから、我孫子自動車教習所の協力を得ながら高齢者を対象に実践的な安全講習も実施 してまいります。今後も警察と連携を図りながら、さらに高齢者の自転車事故撲滅に努めてまいります。

◆(甲斐俊光君) 御答弁ありがとうございました。  自転車専用レーンの設置につきましては、やはり自治会等いろいろ問題もあると思いますが、ぜひとも御検討いただきたいと思います。  また、自転車講習につきましては、今回、高齢者中心に質問させていただきましたが、小学生や中学生等の講習もあると思いますので、そちらの御検討もよろ しくお願いいたします。  それでは、大綱3点目のほうに移らせていただきたいと思います。3点目、我孫子の売り込みをしようという題名で、こちら質問させていただきます。  1点目、手賀沼エコマラソンの一層の発展について質問させていただきます。  今回の10月30日に行われました第17回手賀沼エコマラソンは、東日本大震災の 影響もあり、開催すらも懸念されましたが、7,958人の出場者があり、また私も7回連続、今回出場させていただきました。大変天候にも恵まれていい大会 だったと私自身も感じております。しかし、手賀沼エコマラソンは、ハーフマラソンということもありまして有名選手が参加しないということもあり、報道は地 方版にとどまり、全国への我孫子市手賀沼のアピールといたしましてはやや物足りないかなという気がいたしております。  当然、私も手賀沼エコマラソンの目的自身が、手賀沼浄化のアピール、地域社会の活 性化、またスポーツ振興にあることは知っております。しかし、もっとこの大会を通じまして我孫子市、また手賀沼の魅力をアピールすることが重要なのではな いかと感じております。これがフルマラソンになりましたら、有名選手もシーズンの初めの大会といたしまして参加していただけると思いますし、テレビ中継、 そして一般スポーツ面でも大きく取り上げていただくことが予想されます。市長も、選挙戦におきましては、手賀沼でフルマラソンをということをおっしゃった のを聞いております。ぜひともこれを機会にフルマラソン化を検討され、そしてこの企画を前進させていただきたいと思いますが、市当局の御回答をよろしくお 願いいたします。  次の点につきまして、手賀沼エコマラソンをフルマラソンにするという方針が固まった際には、コースの問題や警備を初めとするさまざまな支障、また問題が あると思われますが、その点につきましてお聞かせください。  2点目、我孫子を売り出すドラマや映画のロケ地としてのフィルムコミッションにつきまして質問させていただきます。  我孫子での映画撮影といいますと、我孫子や流山、また柏、沼南等で撮影が行われ、 2004年度有名となりました映画「CARON」が思い出されます。我孫子市は、手賀沼という白樺派の文人が愛した沼があり、また利根川や中里や岡発戸、 布佐にも自然の森があります。古い屋敷もところどころに残っておりますし、都内からも柏インターをおりて30分で来るというロケーションのいい場所にござ います。日帰りで撮影に訪れるのにはもってこいの場所だと言えます。  先日、ある映画制作関係者と話をする機会がございましたが、映画を撮る場所は常に 探しており、行政が協力をしてくれ、イメージする場所の条件が合うのであれば、ぜひとも映画やドラマのロケ地の場所にしたいとおっしゃっておりました。要 するに、全国の映画関係者の目にとまるようなアピールと行政の協力の度合いにかかっていると言えます。  例えば、我孫子市役所は歴史を感じるつくりですので、古い時代設定の映画やドラマ におきましては需要があることでしょう。土曜日、日曜日、祝日であれば市民の方の不便もないわけですから、全く支障はないはずです。ぜひとも映画等の撮影 場所誘致や映画支援をする公的機関といたしまして、フィルムコミッションを進めてほしいと思います。このフィルムコミッションによりまして、地域活性化や 我孫子ににぎわいや活力や活気を与えてほしいと思いますが、いかがでしょうか。お答えをよろしくお願いいたします。

◎説明員(山根雄二君) 大綱3点目のうち、手賀沼エコマラソンについてのア、フルマラソンにしては、及びイ、フルマラソンにする際の支障についてあわせ てお答えいたします。  手賀沼エコマラソンは、ことしで17回を重ねています。全国のランナーが選ぶ全国 ランニング大会100撰では、14回連続してランキングされ、評価及び規模的も全国有数の大会に発展しています。また、今回からグアムで行われているココ ロードレースと姉妹提携し、国際交流の推進や相互PRすることにしていますので、国内外での知名度アップにつながるものと期待しております。  フルマラソンにするには、まず手賀沼ふれあいラインの開通が必要条件でございま す。また、コース設定や運営体制、安全面の確保や交通規制及び距離が延びることによる一般市民ランナーの参加のしやすさ等の課題がありますので、柏市や大 会関係団体、また警察署等と協議し、環境整備に努めていきたいと考えています。

◎説明員(海老原美宣君) 私からは2点目の映画やドラマのロケ地にするフィルムコミッションについてお答えします。  御質問の中にもありましたが、我孫子市は都内から約1時間の距離でありながら、水辺、里山などの自然環境と白樺派を初めとした多くの文化的施設を有し、 さまざまなロケ地として活用できるものと考えています。  これまで我孫子市には、フィルムコミッションが存在しない中でも、千葉県フィルム コミッションを通じて撮影候補地のPRを行っており、今年度は12月現在で映像2件、雑誌6件の撮影がありました。また、あびこ映画倶楽部の映画ロケ地誘 致事業への支援や、今年度開催された映画ポスターでまちおこし、懐かしの名作映画ポスター展の共催など、市民団体との取り組みも行っています。お問い合わ せがあっても撮影まで至らない場合もありますが、文化・観光振興及び地域活性化の視点からも、市ホームページなどを用いて可能な限りロケ地を紹介すること で本市の魅力のPRに努めていきます。  フィルムコミッションの設立については、他市の成功例、失敗例を調査研究した上で、費用対効果も含めて必要性について検討してまいります。

◆(甲斐俊光君) 御答弁ありがとうございました。  まずは、手賀沼エコマラソンのフルマラソンということですけれども、さすがに一般 市民ランナーのハードルが高くなるということは、私も走っている中、感じます。ですから、日ごろから言っていますように、5キロコースや3キロの親子レー ス、こちらは東京マラソン、勝田全国マラソン、つくばマラソン、この近辺ではすべて行われております。そうしますと、やはり出場者も1万人を超える大きな 大会にすることもできますし、手賀沼は沼南側、柏側でございますが、遊歩道が整備されておりますので、車の交通規制等もそれほど支障ございませんし、ぜひ ともそれと併用すればフルマラソンと短い距離を走りたい5キロや親子マラソンという方、同時に要望を満たすことはできるのではないかと感じます。  やはりハーフマラソンというのは、私もランナーの意識からすると、もう5キロを超 えるとすぐにハーフマラソンに皆さん出場しまして、ハーフはあくまでもゴールではなくて、フルマラソンがランナーの目標になってくるわけで、フルマラソン の充実というのは、フルマラソンでタイム等も見られますし、ぜひともこちらのほうがより、せっかく100撰の中で、今8位とか7位とかだったと思うんです けれども、非常に高い位置にありますので、フルマラソンにすればもう少し順位も上がるのかなと、私はランナーの仲間と話したりもしております。こういった ことも、ぜひとも柏との共同の話し合いの中で出していただきたいなと考えております。
 また、フィルムコミッションのほうも1点。この東葛地区でフィルムコミッション進 んでいるなと感じているのは流山なんですね。流山市のホームページを見られると、流山でロケした場所が事細かに写真入りで載っております。ドラマで最近も 使われているような事例が幾つもございます。非常に、なぜ流山なんだろうというような気もするようなドラマの設定でありますし、やはり行政が積極的に取り 組んでいる姿というのは、そういう関係者の方々の目にもとまりやすいと思うんですね。そういうのを千葉のフィルムコミッションのほうに登録されているとい うことで、そちらのほうも確かに私も確認しておりますが、我孫子市が独自でやるというのが一番の魅力づくりになるのではないかなと感じております。その点 につきまして、2点再質問、御回答をよろしくお願いいたします。

◎説明員(山根雄二君) 今、種目等を工夫すれば一般市民ランナーの参加のしやすさもクリアできるのではないかという御提言、御意見でございました。今、 会場が柏ふるさと公園、現在ハーフマラソンで実質7,500人ぐらいですかね、そういう規模でかなり柏ふるさと公園の会場が少し窮屈かなということも考え ておるわけでございますけれども、今の提言も踏まえまして種目、それから運営体制、それからフルマラソンにするのにはコース設定の検討が大事かなと思いま す。これについて柏、我孫子エリアだけで済むかどうかも含めまして、実行委員会等々に投げかけていきたいというふうに考えています。

◎説明員(海老原美宣君) フィルムコミッションについてのお尋ねですけれども、私も流山市のホームページを見ました。平成23年度でロケハンと撮影で 50件を超えているというような状況だということです。市としても、当面は既存業務の中でPR、それから支援、努めていきますけれども、それとあわせてそ ういった成功事例について研究を進めてまいりたいというふうに思っております。

◆(甲斐俊光君) 御回答ありがとうございました。ぜひともエコマラソンのフルマラソン化、またフィルムコミッションにつきまして、流山を参考にしつつ頑 張っていただきたいと考えております。  それでは、大綱4点目、教育分野につきまして質問させていただきます。  1点目、自習室につきまして質問させていただきます。  先日行われました事業仕分けの結果を見ていましたら、子ども支援課の中高生の居場 所づくり事業が廃止になっておりました。この内容を見てみますと、地域においては中高生が集えるフリースペースが整備されておりということになっておりま す。確かに近隣センターやアビスタ等に行っておきますと、お座敷やフリーの机、またいすが用意されており、中高生が憩える状況、休める状況になっておりま す。この事業の廃止につきましては異論はないのですが、もう一歩進めまして、憩えるだけではなくて、中高生の学力向上の目的といたしまして近隣センターを 中心といたします自習室の充実を提案させていただきたいと考えております。  この提案につきましては、私に寄せられました簡易ブログサイトのツイッターでの要 望の中にありました。この方は、高校3年生の受験生で、我孫子の自習室をもっと充実してほしいという内容のものでした。私も受験生時代、自習室の席の確保 に苦労した思い出がございます。ここ我孫子市、地元の中高生の学力を上げるためには、しっかりとした勉強環境の確保も必要であると考えております。この自 習室につきましては、おのおのの学校や予備校、また塾等でもある程度提供いたしておりますが、地域の子どもたちをここ我孫子市が育てていくという意味でも 自習スペースの確保を、近隣センター等であいている部屋を積極的に中高生自習室へと開放するように指導されてはいかがでしょうか。お答えをよろしくお願い いたします。  2点目、地域について学ぶ授業の実施率を調べてまいりました。  平成22年度で68%だということで少々実施率が低い気がいたしております。約3 分の1の児童が十分に我孫子についての学ぶ機会を失っていることに懸念を覚えております。子どもたちが生まれ育った郷土に対して愛着や誇りを持つために は、まずは学校でしっかりと郷土学習を進めていくべきだと考えております。この地域授業の実施率は、来年度や今年度中にも100%にすべきであろうと思い ますが、いかがでしょうか。地域について学ぶ授業の実施率が低かった理由、そしてこれからの対策についてお聞かせください。 ◎説明員(中村準君) 大綱4の教育、(1)と(2)についてお答えさせていただきます。  初めに、(1)の中高生の自習室についてお答えいたします。  中学生や高校生の学力向上のためには、主体的に学習できる環境づくりが重要だとい うことは御指摘のとおりであります。現在、アビスタでは個人学習スペースとしてオープンスペースや学習室を開放し活用されております。その他、公民館や近 隣センター等の公共施設でも同様に開放できないか担当各課と協議し、課題等を検討していきたいと考えております。  続いて(2)の地域について学ぶ授業実施率を高めては、についてお答えいたします。  各小学校では、市独自の教材として「わたしたちの我孫子」や「ふるさと手賀沼」を 活用した地域学習を実施しておりますが、中学校ではこのような学習が組み込まれておりません。そのため、19校での実施率は小学校13校のみ実施というこ とで68%ということになります。中学校でも総合学習等で独自に取り扱うところもありますが、御指摘のようにまだ全校実施までには至っておりません。  ただ、来年度より導入する中学校補助教材「我孫子の先人」を活用したふるさとカリ キュラムの検証授業を今年度中学校6校で施行しております。既に2校ふえております。郷土に愛着を持ち、郷土のよさについて語ることができる児童・生徒の 育成を目指し、今後は地域学習の実施率を100%にしたいと考えております。

◆(甲斐俊光君) 教育長の御答弁ありがとうございました。ぜひとも御答弁の中にありましたような「我孫子の先人」というすばらしい副教材を利用いたしま して郷土の学習を進めていってほしいと思います。  それでは、次の点行かせていただきます。
 大綱5、新市民会館建設につきまして質問させていただきます。  我孫子市市民会館が使えなくなってから約4年の月日がたっております。市民の文化 会館建設の要望も大きくなっているように感じております。文化施設の共同設置につきまして、7月12日に開催いたしました柏市・我孫子市まちづくり懇談会 において、柏市・我孫子市文化会館共同設置研究会を設置したということを聞いております。そして、11月22日には設置状況やその共同設置のメリット、デ メリットの意見交換を行ったということでございますが、その際出てきましたメリットやデメリットにつきましてお聞かせください。  そして2点目、この共同設置研究会もやみくもに時間ばかりかけるのではなく、スピード感が重要であると考えております。文化会館共同設置研究会が共同設 置に向けて両市が話し合っていくべき、このタイムスケジュールがわかりましたら、この場で教えてください。  br>3点目、この新しい文化施設におきましては、ぜひともコンサートのできるような音 楽ホール設置を考えてほしいという要望も幾つかの芸能団体等から出てきております。現在、音楽団体の発表の場として使っておりますけやきプラザでございま すが、芸能団体に言わせますと音響施設が十分ではなく、これでは不満だという声も聞こえてきております。文化施設の音楽ホールの設置につきましてどのよう なお考えを持っているのかお聞かせください。御回答をよろしくお願いいたします。

◎説明員(山根雄二君) 大綱5点目、新市民会館をの1、柏市との共同設置のメリット、デメリットについてお答えします。  市民文化会館を共同設置した場合のメリットについては、整備費や管理費の軽減、施 設機能の充実、両市の文化交流が拡大するなどの意見が出されました。一方、デメリットについては、柏市民文化会館の休日は、大小ホールとも特に利用率が高 くなっていることから施設規模を大きくする必要がある。また、施設規模によっては整備費や管理費が増額になることもあり得るなどの意見が出されました。  次に、共同設置研究会のタイムスケジュールについてお答えします。  現在、具体的なタイムスケジュールをお示しすることはできませんが、今後、研究会 では共同設置に関するメリット、デメリット、整備管理手法、施設規模、機能、財政負担、設置場所などについて検討し、できるだけ早期に共同設置の方向を出 していきたいと考えています。なお、次回の研究会は2月上旬に予定しています。  次に、音楽ホール設置についてお答えします。  音楽ホールの設置を望まれている芸術文化団体があることは認識しております。旧市 民会館にかわる新市民文化会館の検討に当たっては、市民のだれもが豊かで創造性のあるさまざまな芸術文化に接する機会を有する文化施設として、音響に配慮 しながらさまざまな文化芸術活動の発表や公演などの開催についても対応できる施設がふさわしいと考えます。

◆(甲斐俊光君) 丁寧な御答弁ありがとうございました。  まずは1点目なんですけれども、施設規模を大きくすることは、柏と我孫子の人口を 考えましても、やはり合わせて53万人程度になるわけですから、当然必要だと思います。柏の大ホール1,500人規模、小ホールで大体500人ぐらいです けれども、やはりそれでは足りない、同じ規模では足りないと考えております。小ホールにおきましても大きな施設が必要なのかなと思います。  あと、デメリット、私が想像していたのは出てこなかったんですけれども、交通の便 等もやはりあるのかなとは思っているんですけれども、我孫子と柏の中間位置に設置することになりますと、我孫子からの布佐の方々、東側の方々や、また駅か ら遠目になってしまいますと、シャトルバスや市民バス等の配慮も、これからだと思いますけれども、そういう問題も出てくるのかなと考えております。  この点につきましては、まだまだこれからだと思いますので、御回答は結構ですけれ ども、2点目につきまして、タイムスケジュールがまだ決まっていないということなんですけれども、設置のタイムスケジュールではなくて、次は施設規模を話 していく、次は設置場所を話していく、最終的にいつまでに回答を求めていくというタイムスケジュールは必要なのではないかと。やはり先の見えない、会合で 話し合った後に、じゃ次回の予定を決めていきましょうだと、どんどん、どんどん延び延びになってしまうのではないかと思います。その点の、この共同設置の 委員会におきましてのタイムスケジュール、いついつまでに何を決めていく、何を話し合っていくというスケジュールは必要だと思いますが、いかがでしょう か。この点につきまして御回答をよろしくお願いします。

◎説明員(山根雄二君) 当然、今、甲斐議員御指摘のとおり、共同設置の研究会でございますので、何を決めるか、それをいつまでに決めるかというのは大変 大事なことだと思っています。  先ほど答弁の中で、今後の内容については多少述べさせていただきました。メリッ ト、デメリットについても、まだ意見としてでございますので、本当にそれがメリット、デメリットなのかということの検証もしなくてはいけませんし、先ほど の施設規模の話でございますけれども、これについても共同設置をした場合、今の現状を踏まえて新たな施設をということでございますので、今の実態に合わせ て共同設置した場合、どんな施設が望ましいかということも当然検討していかなくてはいけません。それと、一番大事な場所のことも、そういう施設規模の中で どういう場所が望まれるのかも当然検討していかなければいけません。  そういうことでタイムスケジュールもその中に内容を落としていかなくてはいけない んですけれども、実は、震災、放射線問題への対応などもございまして、当初は本年度中にまとめていこうという考えでございましたけれども、本年度中にまと めるのが大変難しい状況になってきています。しかし、いつまでもというわけにはいきませんので、今のところはできるだけ早くということしか申し上げられま せんけれども、できるだけ早く方向性を出していければというふうに考えています。

◆(甲斐俊光君) 御回答ありがとうございました。そうですね、今年度中にまとめるという話も私も伺っておりましたけれども、延び延びになっておりますの で、早急にタイムスケジュールのほうを考えていただきたいと思います。  以上をもちまして、私の一般質問を終了させていただきます。御清聴ありがとうございました。