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    【2011 第1回(3月)本会議 代 表 質 問】

<内 容>

1、「市長選挙と公約」
 (1)投票全般について
 ア投票率/イ投票結果
 (2)公約の内容について
 ア土地利用推進/イ魅力ある観光/ウ東西のバランスある発展/エ手賀沼エコマラソンのフルマラソン化
2、「総務・財政について」
 (1)総務行政について
 ア提案型公共サービス民営化制度/イふれあい安心名簿条例
 (2)財政問題について
 ア歳入見直し/イ大型事業計画は/ウ定員管理適正化計画と外部委託事業は/エ広報活動は
3、「福祉政策について」
 (1)高齢者支援対策
 ア高齢者支援政策/イ介護予防のためのデータ作りは
 (2)障がい者政策
 ア障害者権利条約の取り組み/イ障がい者の行政参加/ウ聴覚障がい者のコミュニケーション支援/エ聴覚障がい者への緊急時の情報支援制度は
4、「街の活性化対策について
 (1)手賀沼遊歩道の整備
 ア予定は/イ自転車専用道路は
 (2)インターネットを利用した名産品、農産物の販売について
 アホームページの一元化/イ我孫子ネット商店街の作成
 (3)我孫子の宣伝は

◆(甲斐俊光君) 緑政クラブ甲斐俊光です。本日は、こちらの議場におきまして手話通訳者をつけていただきましてまことにありがとうございます。
 それでは、質問のほうに入らせていただきます。
 大綱1点目、市長選挙と公約につきまして、1、投票全般について、アの点、投票率をどう思うかについて質問させていただきます。
 星野順一郎市長、2期目の当選、まことにおめでとうごさいます。心よりお祝い申し上げます。
 さて、選挙から1カ月余り経過いたしましたが、選挙というものは我々議員も経験しておりますが、肉体的にも精神的にも大変大きなエネルギーを使います。ましてや市長選挙ともなると、市議会議員選挙の比ではなく、期間中は夜も眠れない日があったのではないかと推察いたします。現職の候補者の場合は、告示後は職務代理者を置き、選挙運動に専念することもありますが、星野市長は公務を遂行しながらの選挙運動だということで本当に大変だったことでしょう。
 今回の市長選挙におきましては、それほど大きな争点があったわけでなく、両者において公約にはさほどの相違はありませんでした。他市に先駆けて到来しようとしている少子高齢社会への対応、安全・安心で活気あるまちづくり、市の特徴を生かしたまちづくりは、ここにいる皆さんが共通認識しているところであり、解決していかなければならない大きな課題であります。
 現状を見てみますと、我孫子市は住宅都市であり、歳入の半分を個人市民税に依存し、その徴収額の落ち込みが毎年進んできております。このような状況の中で、自立した都市として魅力的で活力あるまちに発展させていかなければならず、そのためには財源の確保を図っていかなければなりません。そして、今回の市長選挙におきまして、この財源確保策に両者の違いがあったように思われます。
 星野市長は、財源の確保に土地利用を見直し、財政基盤の強化につなげていく旨を強調しておりました。対する相手候補は、この問題には余り触れておらず、自然と農業を資源にした自然を生かしたまちづくりを訴えていました。その違いを強調したイメージといたしましては、選挙戦最終日に新聞折り込みされておりましたビラがあります。現市政と市民感覚の若いリーダーと示された対比図で、ユンボと呼ばれるもの、そしてボートを浮かべた手賀沼、そしてそれに対して現金の束と自転車に乗った若い人という、余りにも比較がおもしろく、私もそちらの現金の束を応援していたのかと苦笑してしまいました。
 さて、今回選挙の投票率を見ますと45.6%で前回の平成19年の44.3%をほんのわずかでありますが上回っています。この投票率を高かったと見るか、低かったと見るか、人によって見方はまちまちだと思います。市民の代表を選ぶ首長の選挙といたしては低かったのではないか。せめて50%を超える投票率が欲しかったように思われます。両候補者とも選挙公約にそれほどの違いがなかったことも投票率が低かった原因の一つではないかと思っています。星野市長におかれましては、この投票率につきましてどのようなお考えを持っているのか、お答えをお願いいたします。
 イの点について、投票結果の考察。
 投票結果は、星野市長が2万7,240票を獲得し、対する候補が2万2,597票と、その差は4,643票でありました。そして、その全体に対する得票割合は55対45でありました。その差につきましては、楽勝と見るか辛勝と見るか、人によってそれぞれの見方はあることでしょう。しかし、私は星野市長が現職であり、実績もしっかり残しており、相手方候補よりも優位に立った上での4,643票差でしかなかったというのが現実であり、辛勝でなかったのではないかと感じております。このように感じているのは私ばかりでなく、私の周囲の方も同様の見方をしております。星野市長は、この票の差をどのように感じているのかお聞かせください。
 また、もう1点私が気になっている点がございます。それは25日に報道されていました当選翌日の記者会見の内容です。選挙戦も開発が規制されている市街化調整区域を見直し、企業を誘致する構想が相手方候補から批判されたことに対し、市長の我孫子市を工業都市にする考えは毛頭ないとのコメントはよいにしても、相手に投票した2万2,597票については、自分に対する批判票とは思っていない。また、投票に行かなかった声なき声、棄権者は、自分への指示だと思っているとの趣旨のコメントはいかがなものでしょうか。いささか謙虚さの足りない言葉ではないかと思っております。
 相撲や剣道といった日本古来からの武道の精神にも沿っていないのではないでしょうか。市政を預かる身としては、真摯にこの投票結果を受けとめ、相手に流れた票は素直に批判票であり、棄権票は市政に対する無関心票であり、きっちりと4年間の市政が評価されなかったと分析することも必要だと感じております。私も星野市長を応援してまいりましたが、投票結果については十分な市政の実績、将来のまちの形についての広報がまだまだ十分でなかったと反省いたしました。星野市長のこの発言の真意はどこにあるのか、お聞かせください。
◎市長(星野順一郎君) まず、投票率についての考え方をお答えいたします。
 今回の市長選挙の投票率は、過去に行われました市長選挙に比べ特段に低い数字ではありませんが、御指摘のとおり私としても50%は超えてほしかったと考えております。今後は、投票率の向上に向けて選挙管理委員会と協議してまいりたいと考えております。
 次に、2点目の投票結果の考察についてお答えいたします。
 投票結果につきましては、私も辛勝だったと考えております。また、御指摘のあったコメントについては私の本意ではございません。相手候補者のすべての得票が私に対する批判票とは思っていませんが、その多くが私の施策に対する批判票であることは真摯に受けとめたいと思っております。棄権票についてのコメントもそのような趣旨で話したつもりもありませんが、誤解を招くような説明になったことについては反省点といたしたいと考えております。
 まだまだ私としても我孫子市政の実績についてPRが不足していたなということ、また、我孫子市政の動きについてPRが不足しているということは十分承知をしておりますし、平成23年度からの市としてのPRについても強化をさせていきながら、我孫子市の動きをわかりやすく市民に伝えられるよう、PRについては強化をしていこうというふうに思っております。
◆(甲斐俊光君) 星野市長、御回答どうもありがとうございました。
 まず、アの点でございますが、やはり50%を超えて市民の半分の信任が市長としては欲しかったなと思います。そして、やはり投票率を上げることですけれども、古い地区、お年寄りの方々の投票率が高いわけでありますが、そういった地区ではない実際我孫子駅北口にあるマンション群の方の投票率が全体で2番目となっております。なぜそこが高いかと申し上げますと、マンションの下に投票所があり、非常に投票しやすい環境にあるといったところにあると思います。市政に必ずしも非常に関心があると感じるかどうかわかりませんが、投票率が高いのは、やはり投票所の問題もあるかと思います。特に、不在者投票の場所がなかなか行きづらいと、当日雨が降るとお年寄りの人は行かなかったり、車がないと行けなかったりしますので、不在者投票の場所だけでもふやしたりすることであれば、1週間のうちに暇なときにちょっと散歩がてら行ってみようかということで投票率がもっと上がっていくのではないかなと考えております。そういった方策も考えていただきたいと思います。
 そして、イの点の、いろいろ誤解を与えた発言があったのではないかと私も思いますが、すべてが批判票と考えていないということですが、私も市長とちょっとお話ししたときに、真意のほうも聞いたんですけれども、その辺が今のところまだまだこれを見ている方ですとかにもわからないのではないかと思いますので、わかりやすいようにそういう誤解の、悪意の言葉で言ったわけではないということも説明していただきたいと思いますが、よろしくお願いいたします。
◎市長(星野順一郎君) 投票率が投票所の近さに影響するのではないかという御指摘ですけれども、私としても市長選終わってからいろいろなところで声を聞きました。やはり投票所が遠くて行きづらかった。ましてや日曜日、子どもさんたちに連れてってもらおうと思ったら、その日は用事があって連れていってもらえなかった等のお話を聞きました。この辺については、選挙管理委員会にその旨は伝えながら、選挙管理委員会のほうで少し協議をしていただければなというふうに思っております。
 また、期日前の投票所についても、今現在4カ所ではありますけれども、これについても改善できるかどうかも選挙管理委員会のほうで検討していただければということで、状況としては伝えて選挙管理委員会の中で協議をしていただきたいというふうに思っております。
 また、私としてもこれまでの4年間、記者会見を通して何度かコメントをしておりますけれども、私の真意どおりに伝わらなかったところが何回か経験をいたしました。その中でも、また今回私の真意が伝わらずに、すべてが批判票とは思っていないという表現が、すべての部分が記載されずにそのまま批判票と思っていないという表現をされてしまい、私としても非常に言い方が足りなかったのかなというふうに思ったところでございます。これからの4年間もしっかりと、私の思うところが伝えられるように努力をしていきたいというふうに思っております。
◆(甲斐俊光君) 市長、御回答どうもありがとうございました。およその大意はわかりましたので、次の点に行きたいと思います。
 2点目、公約の内容について、アの点、土地利用推進について。
 次に、公約の内容について入らせていただきます。まずは、良好な住環境の形成、雇用確保、財政基盤強化につながる土地利用の推進について質問させていただきます。
 先ほど松島議員も質問し、回答をいただいておりますが、違う点もございますので改めて質問させていただきます。
 市長選挙戦を通じまして、星野市長は2期目の当選をいたしましたら、市のお金54億6,000万円を使って工業団地を造成することがうわさされました。私も議員として本会議、また常任委員会を通じまして明確に市が単独で工業団地を整備することがないと聞いております。しかし、星野市長に投票した周囲の方でさえ、星野市長が当選したらブルドーザーで田んぼを埋め立てて斜面林を切り開いて煙がもくもく上がる工場が建てられるのではないかと不安がっています。
 改めて確認させていただきます。この工業団地造成につきまして、星野市長はどのように考えていらっしゃるのでしょうか。市民の不安を打ち消すような明確な答弁をお願いします。また、具体的に雇用確保、財政基盤強化につながる土地利用の推進とはどのようなことをお考えになっているのでしょうか、お聞かせください。
 イの点につきまして、魅力ある観光について。
 公約では、自然、歴史、文化資源を生かした魅力ある観光振興ということを掲げられております。確かに全国的にも手賀沼の自然や斜面林、歴史に関しては古くから手賀沼周辺に白樺ゆかりの史跡が数多くあります。具体的に星野市長は、この2期目にどのような魅力ある観光資源について考えられているのか、回答をよろしくお願いいたします。
 そして、これからは提案ですが、観光には古いものに固執するだけではなく、新しいこと、時代のニーズに対応した考えが必要だと思います。将来、観光計画を策定すると聞いておりますが、それには我孫子の名所、名物として今まで存在していた白樺文学の史跡などを載せることももちろん大切だと思います。しかし、白樺文学作品を読んだこともない人も多くいるわけですし、別の魅力をアピールすることも必要なのではないでしょうか。新しい我孫子の名物をつくっていくというのはいかがなものでしょうか。そして、その策定方法なのですが、商工観光課の観光計画のデータ収集におきましてアンケートを行っていくとお聞きいたしました。
 そこで、市民の皆様からどんなささいなことでもいいので、この我孫子市で気づいたこと、我孫子独自だと思うようなものを、そのアンケートに書いてもらうことが考えられます。市民の皆様の意見からこれはおもしろいというものを見つけ、新たに観光名物としてつけ加えていくというのはいかがでしょうか。また、観光に本気で力を入れていくということになれば、商工観光課から観光課を独立させてもいかがなものでしょうか。御回答をお願いいたします。
 ウの点について、東西のバランスある発展。
 次に、公約の市の東西のバランスある発展のため、東側で若い世代の定住化について質問させていただきます。
 ここ我孫子市は、手賀沼や公園、アビスタ等公共施設で多く見られる親子ふれあいイベントや手賀沼花火大会など、子どもと家族連れに本当に愛されるまちだと思っております。また、都心に向かう通勤者の大半が居住する都心30キロ圏内に存在し、常磐線を使いましたら上野駅までわずか35分、ベッドタウンとしても人気があります。
 しかし、我孫子市はこのような好条件を持ちながら、これ以上の発展が難しくなってきております。問題の1つとして、広まりつつある我孫子市の東西発展の格差があります。都市計画図において空白になっている地域は、主に湖北、新木、布佐を含む東地区であり、未開発地域が広く存在いたします。人口で比べますと、我孫子、天王台を含んだ西地区が約9万人、東地区が約5万人と4万人弱の差があり、成田線沿線の駅と我孫子駅では運行数は40本と310本程度で8倍の開きがあります。そのせいもあるのか、成田線の乗車人員は毎年減少傾向にあります。以上から、我孫子市の東地区は発展しづらい環境にあります。
 しかし、基本構想を見直し、都市計画をより具体化し、未開発の地域を有効利用することで我孫子市の経済を潤すことができるはずです。例えば、これは理想ですが、成田線沿いに高速バスや地下鉄、路面電車、水上バスなどを整備することで、アクセス面で大幅な居住環境の改善が図れることになります。これにより、既に住んでいる居住者はもちろん、新たな居住者もより住みやすくなります。人口の増加、居住者の更新は、税収増加や人と人との交流から我孫子市の活性化につながります。広大な土地に工場を誘致することは、税収や雇用の増加、経済の活性化につながってきます。住居地と工場の混在や不透明な開発ではなく、充実した居住空間と商工業地域の位置づけを明確にし、広範囲における明確で中長期的な都市計画を作成しなければならないのではないでしょうか。我孫子、天王台を中心とした住宅と文化・経済の発展、古いまち並みを生かした布佐や駅前再開発を行っている湖北を中心とした第2経済地区の整備、新木は閑静な住宅街の整備や未開発地区への工場誘致など、地域に特色のあるまちづくり計画が必要なのではないでしょうか。東西のバランスというのは、具体的にどのような政策をいうのか、お答えください。
 エの点、手賀沼エコマラソンのフルマラソン導入について。
 市長の選挙公約には載っていませんでしたが、公報ビラで手賀沼エコマラソンのフルマラソン化について触れられているところがございましたので質問させていただきます。
 1月末には、私個人的ですが、4回目となるフルマラソンを茨城県の勝田全国マラソンというところで走ってまいりました。ここは5キロや10キロの部もつくられ、1万6,000人のランナーが楽しんでいました。そして、ここではまちを挙げての本当に大きなイベントとなっております。先日は、約3万6,000人のランナーが走った東京マラソンが行われました。ここでは、市民ランナーの星、埼玉県の職員である川内選手が3位で入賞し、世界選手権の切符を手にいたしました。私も市民ランナーの一人として本当に尊敬いたしております。
 この東京マラソンに対抗いたしましてか、大阪のほうにもことしの10月30日にマラソンが行われることになっております。ハーフマラソンである手賀沼エコマラソンは、ことし同日になるのではないかと危惧いたしております。関東と関西ということでそれほどの影響はないにしろ、気にかかります。市長の公報ビラにも書かれておりましたが、手賀沼もフルマラソンができる環境整備が必要なのではないでしょうか。フルマラソンの大会を行うことにつきまして市長も述べておりましたが、その御見解をお願いいたします。
◎市長(星野順一郎君) まず、土地利用の推進についてお答えいたします。
 選挙公約にある良好な住環境の形成、雇用の確保や財政基盤の強化につながる土地利用を推進とあるのは、税収、雇用の確保策として企業立地が可能な土地利用を進めることであり、工業系土地利用の調査研究業務報告書で報告された、市が主体となった多額の税金を投入しての工業団地造成事業を行うものではありません。また、議員の御指摘の煙もくもくの工場を誘致するわけではございませんし、我孫子の環境に配慮した企業が進出しやすい土地利用を考えているところでございます。これは何度も議会でも答弁しているとおりでございます。
 また、魅力ある観光についてお答えいたします。
 魅力ある観光資源としては、手賀沼に代表される自然資源、また白樺派に代表される歴史・文化資源、手賀沼花火大会などのイベントなど多数存在しております。また、そうした既存の自然・歴史・文化・イベントに加えて、新たな魅力づくりに向けて開発・創造するということも必要であり、我孫子の新たな観光資源になるものと考えております。また、御提案のように、新しい我孫子の名物をつくっていくことは、我孫子の新たな魅力づくりにつながるものと考えております。そのためにも、観光データ収集に伴うアンケート調査などは貴重な資料となると考えており、どこから訪れたか、年代は、などの基本的なアンケート内容のほかに、我孫子にちなんだ名物や、新たなお土産物のアイデアなどの項目を加え、市内で実施されるイベントに出向いてモニタリングを実施することも行っていく予定です。現在、アビシルベでは、「あなたが選ぶ我孫子ベスト3」というテーマで、モニタリングによるアンケート調査を実施しているところです。また、御提案のとおり我孫子独自のもの、おもしろいものについても収集を行っていき、我孫子ならではの新たな観光名物づくりにつなげていきたいと考えております。
 なお、観光課の独立については、現在の少数精鋭の組織体制の中では現実的には厳しいものと考えておりますが、近隣市との職員の人事交流による人材育成と自治体間連携に努めるとともに体制の強化を図り、観光行政に取り組んでいきたいと考えております。
 また、東西のバランスある発展についてですが、市内の人口は西側地区では増加傾向にあり、小学校校舎や保育園などの増築が必要であるのに対して、東側地区では交通の利便性などによって減少傾向にあり、商店が撤退するなどの課題が生じてきております。このため当面の具体的な取り組みとしては、平成23年度から新たに開始する住宅リフォーム支援策の中で、特に東側地区での支援を手厚くしていくとともに、東側地区の空き店舗を利用して事業を営む方への支援策を立ち上げてまいります。
 今後は、さらに東側地区の公共交通の利便性向上に向けた取り組みや新たな住宅施策など、東側地区の人口の維持、増加や定住化につながる施策を総合的に進め、東西のバランスある発展に努めていきたいと考えております。
 また、手賀沼エコマラソンのフルマラソン化についてですが、手賀沼エコマラソンは、人的交流の拡大を通した地域社会の活性化を一つの目的としております。昨年で16回を重ね、昨年の参加者は8,287人に上り、全国的な大会に成長し定着していると考えております。フルマラソン化につきましては、手賀沼ふれあいラインの開通が必要条件だと考えております。また、コース設定や運営形態及び安全面の確保や交通規制等の課題がありますので、今後、柏市や大会関係団体、また警察署等と協議しながら環境整備に努めていきたいと考えております。
◆(甲斐俊光君) 答弁ありがとうございました。
 大体、イの点、ウの点はわかったんですけれども、アの点の土地利用の推進のロードマップといいますか、これから先どのようにして行っていくのかというのをもう少し詳しくお願いしたいなと思うのと、あと、エの点のフルマラソンですけれども、確かにふれあいラインを走りますと大体1周で25から30キロぐらいにはなると思うんですけれども、沼南側の旧手賀沼エコマラソンのルートをうまく使えば、フルマラソンとしても十分行けるのかなとは私は考えているんですけれども、ルートのいろいろな多方面からの検討もしていただきたいなと考えております。
 その2点についてもう一度お願いいたします。
◎市長(星野順一郎君) 土地利用の推進のロードマップをもう少し具体的にというお話ですが、今現在、基本構想の見直しを総合計画審議会において議論している最中でございますので、これがまとまり、平成24年度までにはある程度具体的なところはお知らせできるようになるかなというふうに思っておりますが、総合計画審議会での議論の最中でございますので、もう少しお待ちいただければというふうに思っております。
 フルマラソン化につきましては、手賀沼のエコマラソン、私も第1回のときからお手伝いをしているところでございますけれども、当時からフルマラソン化については我孫子市、柏市、当時は沼南町もありまして、そのときの体協、陸連関係者の大きな夢であったと私は認識しております。
 その中で、今の手賀沼ふれあいラインが開通することによって、30キロちょっとのコースになるというふうに思っておりますが、これを実現するためにはやはり我孫子市、柏市、印西市が連携しながら、手賀沼エコマラソンをフルマラソン化しようという機運を盛り上げていかなければならないというふうに思っています。その中で何度か、フルマラソン化のコースの検討はしているというふうにお伺いしておりますので、この道路の完成を待って、そのコース検討が現実的にできるものというふうに期待をしているところでございます。
◆(甲斐俊光君) 御答弁ありがとうございました。アの点は、やはり総合計画審議会にかけてからということですね。では、今度それが終わった後、また詳しく知りたいと思います。
 また、手賀沼エコマラソンにつきましては、やはり印西市までかかわってくるということで、印西市の方々も非常に興味を持っているということですので。またフルマラソンになぜこだわるかというと、テレビ中継が入るようになるんですね。フルマラソンぐらいになりますと、テレビ中継をやってもらえるので、そうしますと中継の合間に手賀沼の魅力だとか我孫子市の状況だとか、いろいろメディアに流れると違いますので、そのようなPRも兼ねてぜひともフルマラソンということをお願いしているわけですね。この点につきましては答弁は結構ですので、次に行かせていただきます。
 3番目の点、公約の順位づけについて。
 さて、市長公約といたしまして、元気と活力の推進、子育ての推進、安心と健康の推進、行財政改革の大きく4項目を掲げ、25項目につきまして実行する旨を市民に約束しております。もちろん、どの項目につきましても我孫子に活力を与えるために重要だと思いますが、公約を実現するためのこの4年間という期間を考慮して戦略を持って取り組んでいかなければなりません。
 そこで質問させていただきます。これらの選挙中に掲げられた事業の優先順位、また各公約が計画的、効果的に進められるように工程表(ロードマップ)をつくり、徹底していくことを市民に示し、進行状況を常に公表していくことが必要だと思われますが、どのようにお考えでしょうか、お答えをお願いいたします。
◎市長(星野順一郎君) 公約の順位づけについてですが、私としては我孫子らしさを生かし、元気で活力あるまちづくり、子育てしやすいまちづくり、安全・安心で健康に暮らせるまちづくり、行財政改革の推進の4つの施策を総合的に実施することで、より政策効果を高めることができると考えております。そのため政策間の優先順位はつけてはおりません。公約に掲げた項目の具体的な事業化をするに当たっては、緊急性などの優先度も見きわめながら実施計画に位置づけ実施してまいります。
 工程表につきましては、実施計画と個々の事業を定めた事務事業評価表により明らかにしてまいります。進行状況につきましては、市のホームページで市民の皆様にお知らせしてまいります。

◆(甲斐俊光君) どうもありがとうございます。優先順位つけられないということで、情報公開ですね、ホームページ、また「広報あびこ」等に常に進行状況を公表していただきたいと思います。こちらについては再質問いたしませんので、大綱2のほうに行かせていただきます。
 2、総務・財政について。
 1点目、総務行政について、ア、提案型公共サービス民営化制度の現状について。
 平成18年に始まりました提案型公共サービス民営化制度ですが、本年度の第三次募集では制度改革を行ったと聞いております。今回は15件の提案が上がってきていまして、6件の事業が採択されました。その内容を挙げますと、広報の編集・発行、子供NPOボランティア体験、景観形成市民啓発、緑の講習会、浄水場施設の保守点検等の一括委託、監査の専門家による効率的な指導・助言となっております。平成18年8月に締め切った第一次募集におきましては、79の提案があり、34件、そして継続審査で1件が採択されました。そして平成19年4月に締め切った第二次募集におきましては、提案自体が6件、採択は2件のみでありました。
 このように考えますと、今回の第三次募集の結果について担当課としてはどのような分析をしているのかお答えください。
 イの点、ふれあい安心名簿条例の制定について。
 地元の自治会の方と話していますと、個人情報保護法に過剰に反応いたしまして、皆さん名簿をつくることに非常に大きな懸念を示しております。会員の住所や電話番号もわからなくて困っている、また学校のクラス名簿もなくて連絡できなくて困るという話をよく聞きます。
 そこで、名簿管理について調べたところ、大阪府箕面市でふれあい安心名簿条例を制定しているという話を伺いまして、私もこちらの総務部総務課の担当の方とお電話で話させていただきました。この条例は、個人情報保護法を遵守しつつ、市内の自治会やPTAが条例の手続に沿って名簿を作成し、市の認証を受けるものです。規約をつくり、名簿管理者を決め、利用目的を告げた上で本人に同意を得て情報を収集するといった過程を経て認証され、名簿が作成されます。現在、箕面市におきましては、360団体が条例認定を受けており、そのほとんどが予想とは違い、学校のクラス名簿だそうです。詳しく聞いてみますと、自治会は既に名簿を持っているので、条例認定を受けているものはわずか自治会が3団体、あとは消防団のOBが1団体だそうです。導入結果として、名簿を守るべきだという意識が高まったと言われております。これに対しまして問題点としては、ふれあい安心名簿条例の認知度がそれほど上がっていないという点が挙げられております。
 最近は、自治会名簿も個人情報の管理に問題があるということでつくれず、お互いどこに住んでいるのかわからず、連絡手段もなく、自治会員相互の交流も本当に希薄になっております。特に、高齢者の見守りの観点からも、民生委員だけでなく、自治会も含めた高齢者の状況把握のためにも名簿が必要です。
 また、箕面市の事例にもあるように、先生やクラス役員の方を悩ますクラス名簿の管理に有効です。しっかりとした決まりを定めた名簿管理を行っていき、個人情報を盾にしまして把握しづらくなっている地域間交流を行っていくことが重要なのではないでしょうか。当市におきましても、このような条例を考えてはどうでしょうか。お答えをお願いいたします。
◎説明員(倉部俊治君) 提案型公共サービス民営化制度についてお答えします。
 第三次募集での提案件数の目標は、第二次募集の実績を踏まえ18件と設定いたしました。今回の募集で15件の提案をいただいたことは、おおむね目標どおりの結果だったと考えております。
 また、一次、二次募集では、NPO法人などの企業以外の団体からの提案が4分の1しかなく、こうした団体からの多くの提案を期待していた中で、今回は7件と半数を占めたことは、市としてもうれしく思っております。ただ、提案者へのアンケート調査結果では、審査基準や審査方法の改善については評価していただきましたが、事業リストや担当課の対応にはまだ問題があるとの御意見がございました。こうした御意見を参考にさらに制度を見直し、第四次募集を行いたいと考えております。
◎説明員(椎名康雄君) 私からは、イのふれあい安心名簿条例の制定についてお答えいたします。
 個人情報保護法が制定されて以降、プライバシーなど個人情報に対する市民の意識は高まり、御質問にもございますように、自治会などにおいては会員名簿の取り扱いに苦慮している団体もあると認識をしております。このため市では、自治会便利帳の中で名簿作成、取り扱いに関する注意点について説明し、スムーズな活動ができるよう支援しているところでございます。
 御提案の名簿条例の制定につきましては、現在のところ特に考えておりませんが、現状を踏まえ、条例の意義、効果、有効性等について、調査研究をしてまいりたいと思います。
◆(甲斐俊光君) 御回答どうもありがとうございました。提案型公共サービス民営化制度につきましては、大体予想どおりだったんですが、18件で15件ですから、予想より17%ぐらい減しているわけですから、やはり予想よりちょっと上向きの申し入れもあっていいのではないかなと思いますし、事業リストを私も勉強会を開いていただきましたので参加しましたけれども、数が多いのはいいんですけれども、非常に内容がかわりづらいですね。提案しづらいなと思いますし、人件費等も分かれていますけれども、どこら辺までが事業費なのかもわからないです。もっと詳しいリストをつくっていただければ参加しやすいのかなと思っております。こちらは提案ですので、こちらの回答は結構です。
 イの点のふれあい安心名簿条例ですが、確かに便利帳の後ろのほうに名簿の管理の仕方がありますけれども、なかなかまだ利用されていないなと思うんですけれども、条例制定は考えていないということで、では現在、便利帳などを使って自治会などで使っている例だとか、そういうのがあれば部長のほうで答弁いただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。
◎説明員(椎名康雄君) 名簿の事例ということで、市内には災害時の対策や高齢者の見守り活動などを目的として名簿を作成している地域がございます。この名簿の作成については、独自にルールをつくっているということを伺っていますので、自治会便利帳の作成方法を見たかどうかについてはちょっとわかりませんけれども、一応つくっているということでございます。
◆(甲斐俊光君) 御答弁どうもありがとうございます。条例のことにつきましては、ちょっと難しい分野ですので、こちらはまたこれからの課題にしたいと思います。
 次に行きたいと思います。2点目、財政問題について質問させていただきます。
 まず、ア、歳入見通しについて。
 地方自治体における財政状況は年々厳しさを増しております。我孫子市におきましても、団塊世代の退職、景気の後退による所得の減少等により個人市民税の減少が続いております。また、高齢化が急速に進むことにより働き手が少なくなるので、年々財政は困窮化する傾向にあります。特に、当市においては、先ほど述べましたようにその脅威はより大きなものがあります。持続可能な、そして健全な財政運営をしていくためには、長期的な財政見通しを立てなければならないと考えます。今後4年間、健全な財政運営を行っていくための歳入見通し等についてどうお考えなのか、お聞かせください。
 イの点、大型事業について。
 平成23年度の予算において、現行どおりの経常事業を実施した場合、政策的事業に充当できる財源は約3億5,000万円と言われております。我孫子市においては、近い将来大型の事業をやらなければならないものがあります。例えば、焼却炉の建設、市民文化会館の建設等であると思いますが、現在のこの財政状況の中で大型事業の計画についてどのように考えているのか、お答えをお願いいたします。
 ウの点、定員管理適正化計画と外部委託事業について。
 定員管理適正化により、我孫子市職員定員管理を行っております。限られた定員で市民に対する行政サービスを行っていかなければなりません。その結果、サービスが低下するというようなことがあってはなりません。より効率的な職員配置を行うとともに、指定管理者制度を利用した外部委託や事業の民営化等を進める必要があります。これにつきまして、定員管理適正化計画の現状と成果及び今後のお見通しについてお聞かせください。また、今後の外部委託事業の方針についてどうお考えなのかもお聞かせください。
 エの点、財政状況の広報活動について。
 現在のように財政状況が悪く、市民に負担を求めなければならないときの広報活動は、懇切丁寧に行わなければなりません。市内数カ所で行われている市政懇談会、「広報あびこ」、ホームページ等による情報の公開などが行われていますが、市民にどれだけ伝わっているのか心配になります。実際に、議会や行政の専門用語は難しくてよくわからないとも聞きます。物件費、扶助費、衛生費、民生費、臨時財政対策債などの難しい言葉には注釈がつきますが、市民の方々はふだん使用されないので理解しにくいところもあるでしょう。また、財政問題が書いてある広報紙というと難しいのだろうとしり込みをしてしまう方もいらっしゃると思います。
 例えば、文字を大きくする、漫画、アニメ等を入れるといった、市民が親しみやすい広報紙、またホームページ上の広報ができないでしょうか。議会におきましては、我孫子議会だより充実検討会が設置されましたが、我孫子の財政状況について市民の皆様により知っていただくためにも、先ほど述べたような工夫が必要だと思われますが、いかがでしょうか。お答えをお願いいたします。
◎説明員(峯岸幹男君) 私のほうからは、1点目と4点目についてお答えをさせていただきます。
 初めに歳入の見通しということですけれども、まず、基幹的な歳入であります市税、これにつきましては個人市民税の納税義務者数の減というのが大きい要因で減少していくというふうに見込まれます。また、依存財源であります地方交付税あるいは臨時財政対策債、これにつきましては国の動向、具体的には地方財政計画の動向が大きいんですけれども、こういうことがかなり読めないという状況ですので、なかなか予想は難しいと思っています。
 また、同じく依存財源であります各種交付金が中心ですけれども、それにつきましては同等または減少傾向。これも景気の動向に左右されますけれども、若干の減少傾向を示すだろうというふうに見込んでいます。そのために公金徴収の一元化ですとか、それによる徴収体制の強化ですとか、あとは社会資本整備総合交付金などの補助金、これらを積極的に活用していくことを初め、さまざまな財源確保のための工夫をしていく必要があるというふうに考えております。
 また、短期的な話ではなくて、中長期の話になりますけれども、歳入の確保策として子育て支援を初めとします定住化のさらなる強化、それから産業振興、それから観光振興などによる交流人口の増加、こういった施策を積極的に進めて財源の確保を図っていく必要も当然あるというふうに考えております。
 一方、歳出のほうですけれども、これにおきましても事業仕分けですとか行政評価と連動させた事業の見直し、また民間を最大限活用すること、そういったことなど職員が一丸となって継続的に行財政改革を進めて歳出削減に取り組む、その中で財政の健全化の確保に努めていく必要があるというふうに考えております。
 次に、4点目の財政状況の広報活動ということでございますけれども、市の財政状況を市民の皆さんに正しく認識していただくということは非常に重要だというふうに思っております。これまでも予算の全体像を家庭の家計簿に例えて説明しました「我孫子市の家計簿」をつくりまして、出前講座で活用しましたり、あるいはホームページのほうに掲載するなどしております。市広報などにおいても、文字の大きさですとか読みやすさなど今まで以上に工夫を凝らしながら、市民の皆様にわかりやすい丁寧な情報提供をこれからもより工夫してやっていきたいと思っております。
◎市長(星野順一郎君) 私からは、2点目の大型事業の計画についてお答えさせていただきます。
 現在、大型事業としましては、布佐ポンプ場の築造や若松地区の排水ポンプ整備などの水害対策事業、小中学校の体育館や保育園の耐震化、新木駅施設のエレベーター、エスカレーター設置によるバリアフリー化、布佐駅南側まちづくり事業などを進めているところでございます。また、ごみ処理施設や市民会館の建設につきましても、柏市との共同設置の検討・研究結果を踏まえて計画していきたいと考えております。
 これらの事業を実施していくためには多額の財源が必要となることから、実施計画策定時に後年度の財政負担を考慮しながら、実施する年度や規模、手法、国・県の補助金等の活用などを精査して計画に位置づけてまいります。
◎説明員(倉部俊治君) 私からは、3点目の定員管理適正化計画と外部委託事業についてお答えいたします。
 現在の定員管理適正化計画は、平成23年度当初の職員数を平成22年度当初比28名減の860人とするものです。しかし、現時点では施政方針で御報告いたしました減員数よりも1名ふえたものの、14人減の874人にとどまる見込みでございます。このため達成年度を平成24年度と1年延伸いたしました。平成25年度以降の職員数を定める次期定員管理適正化計画につきましては、少数精鋭を基本にしつつも少子高齢化への対応、安心・安全な市民生活の確保、それらを踏まえ適切な執行体制の確立を目的に策定してまいりたいと考えております。
 また、限られた人員で必要な公共サービスを効率的に提供していくには、民間の活力を積極的に活用していかなければなりません。提案型公共サービス民営化制度や事業仕分けに取り組む中で外部委託の拡大に努めてまいりたいと思っております。

◆(甲斐俊光君) 財政問題につきましては大体予想されたことで、今回予算もありますので、そちらのほうでもうちの会派からもいろいろ出ると思いますので、こちらのほうは再質問なしで次に行きたいと思います。
 大綱3点目です。福祉政策について。
 1、高齢者支援対策、ア、超高齢社会における高齢者支援政策。
 我孫子市は、近隣市と比べますとより早く高齢化が進んできております。平成22年4月の高齢化率は22.6%であり、県平均の20.5%を超え、東葛地区で最も高くなっています。超高齢社会を指す21%を軽く超え、4人に1人が高齢者という時代がすぐ近くにあります。しかも、昭和40年以降急激に人口のふえた我孫子市を考えればわかりますように、近くに身内の人が住んでいない状況や、地域活動にも参加せず、近所づき合いがなかったりするお寄りも多くなってきております。マスコミはこれを例えて無縁社会と言っております。このような無縁社会を防ぐために、それぞれの自治体でも対策を打ち出しています。
 我孫子市におきましても、地域の福祉の手助けをしております民生委員の方に昨年夏、地域の65歳以上のリストを渡し、地域の高齢者の見守りを進めているといったことを聞いております。しかし、先ほど述べましたように超高齢社会が到来しており、民生委員に市内約3万人おります高齢者のお世話をすべて任せるのは重過ぎる任務なのです。これからこの高齢社会を迎えて、市としてはどのような対策をとろうとしているのか、お答えをよろしくお願いいたします。
 イの点、介護予防のためのデータづくりについて。
 介護予防のため、埼玉県和光市が取り組んでいます全高齢者対象のスクリーニングシートの回収政策があります。全高齢者の身体データをとり、介護状況を把握することで、個人個人適切な対応をとることができると聞いております。その結果、和光市では要介護、要支援認定率が9.7%であり、我孫子市の最近の同様の数字であります13%前半を大きく下回っています。介護予防政策をしっかりとすることで毎年上昇しております医療費を下げることもできますし、高齢者の生活の質を高めることもできます。我孫子市における高齢者の個人の身体状況の把握はどのように行っているのでしょうか。お答えをお願いいたします。
◎説明員(新保寛子君) 高齢者支援対策のア、超高齢社会における高齢者支援政策についてお答えいたします。
 市では、高齢者問題に関する民生委員との連携については、平成15年度より個々の民生委員と在宅介護支援センタースタッフ及び介護支援課地区担当者間で地域ケア会議を開催しています。民生委員が担当する地域内での高齢者について、互いの情報を交換し、訪問が必要な高齢者のお宅に職員及び在宅介護支援センタースタッフが訪問するなど、連携しながら必要なサービスの提供を行っています。
 平成22年度の開催数は3月1日現在で41回、1,152人の高齢者の方の情報交換を実施しました。また、民生委員以外に地区社会福祉協議会、介護サービス提供事業者、医療機関などを含めネットワークを構築することを進めています。あわせて住民互助による地域での見守り活動の展開が必要なことから、新木野地区では地域内の介護サービス事業者、地域包括支援センター職員と在宅介護支援センタースタッフが中心となり、地域内で支援が必要な高齢者を見守る見守り協力員を募り、現在112人の登録があります。
 見守り協力員は、「洗濯物が干しっ放しになっている」とか、「夜になっても雨戸が閉まらない」など、小さな気づきを地域包括支援センターに連絡することで高齢者の見守り活動を行うものです。今後も各地域で見守りの重要性と必要性の啓発活動を、地域包括支援センターを中心に実施してまいります。
 次に、イの介護予防のためのデータづくりについてお答えいたします。
 市では65歳以上の要介護認定を受けていない方に対し、基本チェックリストを送付し、回答をお願いしているところです。本年度は4月に2万5,987人に送付し、1万8,942人、約73%の方から回答があり、情報を収集しました。この中でも特に受診の必要な方に対して看護師等が個別訪問し、受診勧奨をしながら状況を確認して必要な方には継続訪問を行っています。これらのデータを含め、これまでのかかわりなどを管理することで支援の必要な高齢者に迅速に対応しております。
 今後は、市内4カ所に委託する地域包括支援センターと連携し、基本チェック未返送者の状態把握や支援が必要な方の発見に努め、個別データを積み上げることにより必要な方への支援を行っていきます。
◆(甲斐俊光君) どうも御回答ありがとうございました。
 この新木で行っております見守り協力員、こちらのほう、ぜひとも地域、より広い地区に広げていただきたいなと思います。
 こちらはいいとしまして、イの点なんですけれども、基本チェックシートをお配りして回収率が73%ということですけれども、私、和光市の市長とツイッターでやりとりをしているんですけれども、聞きましたら100%回収すると。返ってこないところは訪問して回収する、もしくは不在のときにはその家族の方に回収してもらうといったことで100%の実績を残しているんですね。それがやはり和光市の介護認定率の9.7%になるのか、我孫子との4%程度の違いはそこなのかなと思うんですけれども、その努力につきましてどのようなことを考えているのか。ぜひとも100%を目指してほしいということで、部長もう一度答弁をお願いいたします。
◎説明員(新保寛子君) 確かに御指摘、御提案がありました和光市の個別分析システムというのはもちろんいいものだと思います。ただ、我孫子市のやり方では、介護保険制度が始まる前から相談があった方のデータを集積して、それで随分蓄積をしてきています。
 それから、今も、もちろん先ほどもお答えしましたように、本当に細やかなネットワークはこれから築き上げていかなければいけない状況ではありますけれども、我孫子市には相当な数の市民活動の方たちがいまして、いろんな情報を入れてくださっていたり、それからそのくださったデータをもとに、本当に必要な人には即活動、訪問したり、対応したり、いろんな関係者間の連携会議を行ったりして、その人にとってどういったサポートがいいのかということをきめ細やかにやってきた実績もありますので、そのデータ収集自体については、和光市のように確かにまだ劣っているかもしれませんけれども、必要なのはその後のハートのあるというか、肌のぬくもりのある対応ということだと思いますので、その辺については我孫子市のよさを取り入れながら、予算の関係もあります、予算についてはもし万が一導入するとしたら、大体、和光市の4倍くらいかななんていうちょっと試算をしたんですけれども、実際に関連の会社等に聞いてみると、大体2.5倍から3倍弱ぐらいの値段ですから、300万円かかっているということなので、800万円弱ぐらいなのかなというふうには思っています。
 財政の状況が、先ほど部長からも答弁がありましたようになかなか大変な状況の中で、何を優先し、そして今ある財源の中でいい業務、対応をしていくかが大事なところなので、そこは十分検討しながら進めていきたいと思っております。
◆(甲斐俊光君) どうもありがとうございました。新保部長のハートを持った対応を期待いたします。財政のことを言われると、なかなか厳しいことがありますので、要検討ということでぜひとも頑張っていただきたい。我孫子市のほうは非常にいいデータを持っているということは、私も担当課へ伺いまして知っております。他市に比べても非常にいいということですけれども、さらにより高いレベルを目指していただきたいなと考えております。
 それでは次に2点目、障害者政策につきまして、ここからは手話を用いて質問させていただきたいと思います。
 今回、私のところに大学生で聴覚障害を持ったインターン生が来ております。そこで、今回はその彼と一緒に考えました、こちら障害者についての質問をさせていただきたいと思います。
 まず、2のア、障害者権利条約の取り組みにつきまして。
 だれもが障害を持つことでいわゆる障害者になり得ます。しかし、彼らはその障害という個人的特徴を持っているがゆえに活動制限や参加制約が生み出され、非障害者であったならこうむらなかったであろう何らかの不利益をこうむらざるを得なくなっています。その意味で、障害者の人権が尊重され、人間らしい生活を営み、社会参加が保障されるためにも障害者政策は重要なものと考えます。
 現在、この世界で批准国が98カ国にわたり、欧州連合におきましては昨年12月に集団で加盟しております障害者権利条約というものがあります。これは、すべての人権をすべての障害者に平等に保障することを目的としております。残念ながら国内法との整合性の問題があり、日本は批准しておらず、そのかわり内閣総理大臣を本部長とする障がい者制度改革推進本部の下に障がい者制度改革推進会議が設置され、そこで法の整備も含め障害者制度の改革論議が行われている最中です。非障害者も障害者も同じ施設で学ぶことが条約上で定められております。しかし、国際的に常識となっている障害者権利条約でありますし、また、千葉県は障害のある人もない人も共に暮らしやすい千葉県づくり条例を制定し、だれもが暮らしやすい社会づくりを推進していることからも、障害者の人権を守っていくためにもっと市町村のレベルでも条例の趣旨を実質化させてほしいと考えています。ですから、県や地方自治体も含めて話し合いの場を設けて、状況の報告や情報の共有を図ることが欠かせないと考えます。今のところ、そのような場はあるのでしょうか。もし、なければ、県や他の市町村に呼びかけてみてはいかがでしょうか。お答えをよろしくお願いいたします。
 続きまして、2のイ、障害者の行政参加は。
 先ほど話に上がりました障害者権利条約につきまして、いち早くこの条約の趣旨に基づいて方針を打ち出していただきたいと考えております。この条約を読んでみますと、第4条3項におきましては、当事者の参加が重要コンセプトとなっています。「ナッシング・アバウト・アス・ウィズアウト・アス」という著名なフレーズがあるように、その政策の実効性を高めるためにも、障害者も政策決定過程に参加できるようにする必要性があります。そこで、我孫子市におけます障害者福祉におきまして、当事者に政策や事業あるいは施設につきまして評価してもらい、それをもとに利用している障害者当人の要望や意見が行政に反映されるような仕組みをつくってはどうでしょうか。具体的にはアンケート調査やヒアリング等が考えられますが、どうでしょうか。また、その際、行政だけでなく当事者自らがその意見や要望の集約を担当するのが、障害者権利条約の理念からもふさわしいと考えます。なぜなら、障害者同士のほうがより正確に要望や意見が集約でき、またその作業を通して障害者自身や彼らの所属する団体や組織に好影響を及ぼすと考えるからであります。どうぞ御回答をよろしくお願いいたします。
 2のウにつきまして、聴覚障害者へのコミュニケーション支援事業は。
 障害者自立支援法の施行によりまして、聴覚障害者に対する手話通訳者派遣事業は市町村事業といたしまして行えることになっております。そこで、手話通訳者派遣事業につきましては、市が実施主体となる必要があります。より支援を充実させるための対策は具体的に何が考えられるのでしょうか。お答えをお願いいたします。
 2のエ、聴覚障害者への緊急時の情報支援制度は。
 現在ここ我孫子市内の聴覚障害者は、平成20年で196名で、実際手話を使っている方は約30名だということです。この間、障害福祉課で携帯電話を使ったテレビ電話サービスを使わせていただきました。これはドコモの携帯電話会社間のみでしか使えないということで、内線を利用したテレビ電話を考えているということです。障害者は外出自体が難しいので、フレッツフォンを貸し出すことも考えているようです。ニュースを見ていますと、ニュージーランドで大震災が起こっており、大変混乱した状況にあります。テレビニュースで現地からの映像を見たところ、当局の会見に手話通訳がついていました。一方、日本では、そのような制度、体制がないのが実情です。
 そこで、聴覚障害者に限らず、幅広い障害者への緊急時の支援を確実、充実させるためには、より地方自治体レベルでの支援体制構築が不可欠になってくると考えます。我孫子市は平成20年度現在、県認定手話通訳者が4人、要約筆記資格者が1人という状況であることから、災害等の緊急時の聴覚障害者への情報支援のあり方について十分なのでしょうか。いざというときのために障害者への緊急対応マニュアルをつくってはどうでしょうか。お答えをお願いいたします。
◎説明員(新保寛子君) 障害者政策のア、障害者権利条約の取り組みについてお答えします。
 市の健康福祉総合計画では、従来から障害の有無や年齢、性別などにかかわらず、すべての人が個人の尊厳と自立した生活が保障され、住みなれた地域や家族でともに暮らすことができるノーマライゼーションの実現を基本理念としており、千葉県の障害のある人もない人も共に暮らしやすい千葉県づくり条例の基本的な考え方も取り込んで施策の推進に当たっています。
 障害者の人権について、情報の共有を図る自治体間の話し合いの場は設けられていませんが、県が主催で障害福祉圏域ごとに障害のある人もない人も共に暮らしやすい千葉県条例地域相談員研修会や、身体障害者相談員、知的障害者相談員研修会が開催され、相談実施状況報告をもとに地域課題等について協議、検討が行われています。なお、県と市町村との政策協議の場として定期的に開催される市町村障害保健福祉主管課長会議もありますので、必要に応じてこれらの場での話し合いも可能ではないかと考えます。
 続きまして、イ、障害者の行政参加は、についてお答えします。
 市では行政全般にわたって、政策形成過程に市民の参加を積極的に取り入れているところです。健康福祉行政においては、健康福祉総合計画推進協議会やその部会として障害者福祉推進市民研究会を設置し、計画や施策の策定、進行管理を行うとともに課題を抽出し、新たに取り組むべき施策などを検討する仕組みを取り入れています。市民研究会は、障害当事者を初め、家族や介護者、障害者団体の代表や公募による市民などで組織されており、委員同士の活発な意見交換が行われています。また、障害者団体の代表からは、それぞれの団体の活動を踏まえた意見や要望なども出されています。今後も、このような仕組みを通して障害当事者や市民自らが意見や要望を集約し、計画や施策の推進に反映できるよう取り組んでいきます。
 次にウ、聴覚障害者へのコミュニケーション支援事業は、についてお答えします。
 手話通訳者派遣事業は、現在7名の手話通訳者が登録し、派遣事業を実施しています。本日も行っております。今後は、手話通訳者の登録者をふやし、緊急時もより迅速に対応できるようにしていく必要があると考えています。そのため市では、手話奉仕員養成の入門・基礎講座を実施しています。また、新年度には先ほどお話しありましたように、テレビ電話で各行政サービスセンターと本庁の手話通訳者を結び、今まで手話通訳のいる場所まで出向かなければならなかった用事も済ますことが可能となるなど、情報支援機器を導入することにより派遣事業を補足し、聴覚障害者へのコミュニケーション支援の充実を図っていきます。
 最後にエ、聴覚障害者への緊急時の情報支援制度は、についてお答えします。
 災害等の緊急時の聴覚障害者への情報支援については、市の災害弱者対策行動計画に基づき情報伝達窓口として地域福祉班を設置し、情報伝達体制の整備を行います。初期の情報提供については、現在、聴覚障害者で緊急ファクス登録をしている方には一斉ファクスを行います。また、携帯電話による我孫子市配信サービスに登録している方には、メールにて情報提供を行います。さらに、避難所へは、掲示板等の情報伝達を行う必要機器の設置や手話通訳者、要約筆記者の派遣を行い、支援していきます。なお、緊急時の対応マニュアルについては、平成18年度に我孫子市災害弱者防災行動マニュアルを作成し、民生委員や自治会等に配布しましたが、今後も広く周知していきます。
◆(甲斐俊光君) 部長、答弁どうもありがとうございました。よくかわりましたが、イの点につきまして、障害者の代表の方が話し合いをされているということですが、やはり聴覚障害者の方々は先ほど述べましたようになかなか外出が難しい状況でありますから、できれば障害者と言ってもそれほど数が多いわけでもないですから、全員の障害者の方にこのアンケートなりをお願いしていただいて、いろんな要望を受け入れていくことが重要ではないかと考えますけれども、そのことについて1点よろしくお願いいたします。
◎説明員(新保寛子君) すみません、質問の趣旨は障害者の方だけのためのアンケートという意味でとらえてよろしいでしょうか。
     (「そうですね。障害者の行政参加です」と呼ぶ者あり)
◎説明員(新保寛子君) 障害者の行政参加なんですけれども、障害者の方には、実はアンケートについては、いろいろな計画策定において市民アンケートはとっておりまして、そのときにそのアンケートの結果についてはもちろん障害者の方のことも想定し、いろいろアンケートについてはつくっているわけなんですね。それで、直接的に事務局が集計したものを先ほど申し上げました市民研究会等でデータをお返しして、そこでまた意見の交換をしながらつくり上げていく過程の中でいろんな御意見を拝聴したりしているわけです。
 ですから、アンケートという種類も過去には多分とっていると聞いておりますけれども、いろんな場で生の意見を聞く場というのは、例えば対応するのに障害者手帳をとるときにはもちろんケースワーカー等が対応しているわけです。日々いろいろな相談があります。先ほどのコミュニケーション機器を使いながら、割合末端までの御意見を伺ったりしています。ですから、その中で、アンケートをとることももちろん検討はしなければいけないんですけれども、過去の実績の中でいろいろなことを試しながら、いろいろな場でどうやったら障害を持った方のニーズ把握ができるかということについては、本当にいろいろ検討してきたつもりですし、ただ、それで満足ということでは決してありませんので、御指摘のことも踏まえながら、またよりよいいろんなニーズ調査なり、ニーズ把握をしていきたいと思っております。

◆(甲斐俊光君) どうもありがとうございました。では、先ほどの質問はここまでにさせていただきます。
 それでは、次の大綱4、まちの活性化政策につきまして質問させていただきます。
 1点目、手賀沼遊歩道の整備は、アの点、手賀沼遊歩道整備の予定は。
 以前も質問させていただいておりますが、桜の木の根が地面を押し上げ手賀沼遊歩道が非常に危なくなってきております。手賀沼は、御存じのように千葉県の管轄とはいえ、遊歩道の管理は我孫子市が行っております。こちら若松前の手賀沼遊歩道は整備されてから数十年がたち、限界が近づいてきております。健康ブームにも後押しされ、土日・祝日にはここ遊歩道は、歩行者、ランナー、自転車に乗った方、そして犬の散歩をされる方といった感じで混雑があり、いつ事故が起こってもおかしくない状況であります。担当課にお聞きしたところ、県の事業として若松沿いの土手を現在の3.20メートルから4.5メートルにかさ上げして、手賀沼側に遊歩道を新設する計画が持ち上がっているそうです。四、五年後の整備計画ということですが、若松の住民の皆様も状況を知りたいと思いますし、手賀沼周辺の散歩を楽しむ方、また我々ランナーもどうなるか注目いたしております。現在わかっているところで構いませんので、その計画内容を教えてください。また、歩行者道、自転車道を分ける整備という計画はどのようになっているのでしょうか。お答えをお願いいたします。
 イの点、自転車専用道は。
 健康に気を使う方も多くなり、昼間でも自転車を楽しむ方もふえ、自転車道の整備も必要ではないかと感じております。先ほど話した土手の整備後には、現在の遊歩道は残るということですが、その有効な活用方法を考えていただきたいと考えています。
 そこで提案ですが、自転車道が手賀沼の東西にわたりしっかりと整備されますと、東西に長い我孫子市の移動に自転車を利用する方もふえ、環境対策や市民の健康増進、また先ほど言いました経済活性化、東西バランスにも資するのではないかと思いますが、いかがでしょうか。既存の遊歩道を生かしました自転車道の整備について御回答をよろしくお願いいたします。
◎説明員(樋口誠君) 私のほうから手賀沼遊歩道整備の予定についてお答えいたします。
 県の若松前の手賀沼遊歩道につきましては、若松地区の手賀沼湖岸堤の築造に合わせて親水性を高めるために遊歩道の整備も行うという回答を平成19年にいただいております。この整備計画は、延長約1キロの手賀沼湖岸堤の築造に合わせ、沼側に約500メートルの新たな遊歩道を設置するものです。沼側につくられる遊歩道は、歩行者専用として復員3メートルの計画になっております。竣工後は市が占用し、維持管理していくことになります。柏整備事務所からは、できるだけ早く着工したいというふうに伺っております。
 なお、現在の市が管理しております若松前遊歩道は、桜の木などの樹木の根による損傷が見られます。破損箇所については随時補修で対応し、湖岸堤築造完了後、全面的に補修していきたいと考えております。
◎説明員(大畑章君) 引き続き自転車専用道についてお答えします。
 手賀沼周辺の自転車道については、現在、手賀沼の南側を県施工により我孫子流山自転車道の整備を進めており、平成23年度国道356号我孫子バイパスまで完成の予定です。また、北側の自転車道の整備については、来年度設立されます(仮称)手賀沼・手賀川活用推進協議会の中で検討していきたいと考えております。
◆(甲斐俊光君) 回答をどうもありがとうございます。
 アの点です。部長も先ほどおっしゃられたように、桜の木の根がかなり押し上げていまして、非常に危険だなと思っております。そして今おっしゃられたように、整備事務所が早急にやってほしいということですから、この流れに乗って危険性を強調して早目に行うということをぜひともやっていただきたいなと思うんですね。私の友人でも、この桜の木の根につまずいて簡単なすり傷を負った人もいますし、これはどうなっているんだと私も聞かれるものですから、ぜひともその別々にしてもらって3メートルもあるような整備がされるようでしたら非常にうれしいなと思っておりますので、その点、まだまだ先の話かもしれませんけれども、もう一度その点答弁お願いしたいんですけれども、よろしくお願いします。
◎説明員(樋口誠君) その前にちょっと整理したほうがよろしいのかなと思うんですが、まず1つは、千葉県が整備するというほうにつきましては、今、甲斐議員のほうからも御指摘がありましたように、歩行者専用として3メートルの道路をつくると。それは沼側のほうにということになるんですが。それについてはできるだけ早く県のほうとしても着工して整備に当たりたいということで伺っているということです。
 今現在の市のほうで管理しております遊歩道については、御指摘がありますように、確かに木が水のほうを嫌いまして、根っこがどうしても遊歩道のほうに遊歩道のほうに張り出してくるという状況があります。それは担当課のほうも私のほうも実態を見まして認識しております。すぐに対応できるところについては、それぞれの年度で担当課のほうで対応しておりますが、物によってはかなり抜本的な、根本的な処置をしなければ安全を確保できないというようなところもございますので、そういったものについては、この県のほうの工事、それからその後に考えております市のほうのポンプ場の整備、そういったものとの兼ね合いも含めて考えていきたい。そういう意味で、全面的な補修については、湖岸堤の築造後に行いたいということで先ほど回答したわけでございます。
◆(甲斐俊光君) どうも御丁寧な答弁ありがとうございます。やはり、なかなか遊歩道の計画が定まらないと桜の木の根の遊歩道も全面改修できないんだということで、早目にということでしたので、そのような気持ちだということを理解していただければと思います。
 それでは、次の点に行かせていただきたいと思います。
 2の点で、インターネットを利用した名産品、農産物の販売について、アの点、ホームページの一元化について。
 ふだんの買い物でアマゾンや楽天市場のようにインターネットのお店を使うことがふえてきています。例えば平成13年でネットショッピングを利用する割合がわずか10%でしたが、平成18年には24.4%にもふえています。自宅にいながら手軽に購入できるところが長所であるネットショッピングですが、まだまだ市内業者は十分に使い切れていません。我孫子の名物とも言えるふるさと産品は、インターネットからも買うことができますが、それぞれの商品を販売しているお店ごとのホームページに問い合わせなければ買うことができないようになっております。それでは面倒だと感じるネットショッピング利用者もいらっしゃいます。また、人気商品であれば、検索してホームページにたどり着くと思われますが、そうではない知名度がまだまだ低い商品は検索すらいたしません。
 したがって、一つのホームページに商品をまとめて、そこからそれぞれの商品をお取り寄せできるようにしてはいかがでしょうか。ばらばらに商品があるよりも、1カ所のサイトでまとめて購入できるほうが利用者の手間を省けますし、御当地お取り寄せグルメももともと人気があります。ですから、多くの閲覧者が予想されるその相乗効果が期待されます。それによって、それぞれの商品の売り上げも増加すると考えられます。そして、そのホームページはアクセスの多い我孫子市のホームページにリンクを張ればいいのではないでしょうか。
 以上、ホームページの一元化についての考えを質問いたしました。お答えをお願いいたします。
 イの点、我孫子ネット商店街の作成について。
 我孫子の特産品や農産物を市外へ売り出していくために、我孫子ネット商店街なるホームページを設立し、その商店街の中の一つのお店として、ふるさと産品を初め農産物や我孫子にあるお店の商品を販売していくことはいかがでしょうか。そこに、我孫子でもネット販売をしている会社も存在しているのでありますから、そこから来たお客さんもねらっていくという考えもできると思います。そして、その実現のためには、行政が民間へ地元商工業者にホームページ作成の知識などの支援、協力をしていくというのはいかがでしょうか。お答えをお願いいたします。
◎説明員(渡辺和夫君) まず、ホームページの一元化については、ふるさと産品の事務局になっている財団法人我孫子市あゆみの郷・都市建設公社で、現在ふるさと産品の情報がまとめて見られる公社のホームページの作成が進められています。4月ごろを目途に現在進められております。
 それによって、個々のふるさと産品や詰め合わせセットのホームページ上での受注も検討されておりまして、公開され次第、市のホームページにもリンクを張り、PRを行っていきたいというふうに思います。
 次に、我孫子ネット商店街の作成ですけれども、まずはこういう販売方法もあるのかというレベルの話もありますので、それに関する市内の商工業者の方たちのネットに関する知識を広げることがまず最優先というふうに考えています。農産物につきましても、基本は直売所が我孫子市の農産物が集まってくる場所ですから、これにつきましては現在進められています新法人と今後話し合っていくということになります。
 それから、その上でホームページの作成に関する我孫子ネット商店街を希望する方たちへの支援策として、現在商工会による専門家の派遣制度がありますので、商工会と連携して制度の周知と活用を図っていきたいというふうに考えています。
◆(甲斐俊光君) 部長答弁いただきまして、ほとんど私の満足するような、もうつくられるということですので、それをどんどん進めていただきたいなと思います。そして、やはり商店をやっている人は、そういうことをやらなくてもいいよというような方も非常に多くいらっしゃるんですけれども、そういう人も一度試してみられて、また行政の方とかその商工会の方々の手助けがあれば、楽にできるんでしたら入っていくと思いますので、どんどん参加を多くしていただきたいなと思うんですね。やはりネットの魅力は、商品が多くあって、そこから選べるということもありますので、そういうのをぜひとも期待したいと思います。こちらは要望ですので、お答えは結構です。
 次の3点目に行きたいと思います。3、我孫子の宣伝について。
 さいたま市の観光課では、キャラクターや声優等を全国に公募し、観光アニメを制作いたしました。それに対し、我孫子市の市外に対するPRがまだまだ足りていないのではないかと感じております。近く流山市では、総合政策部マーケティング課というものを設立し、マスコミに向けた市の宣伝を専門的に行っております。我孫子市も、この宣伝において課への負担を増加させるのではなく、流山市のマーケティング課のように我孫子のPRを専門とした部署をつくり、よりメディアを意識した我孫子のコマーシャルを行っていくということはいかがでしょうか。お答えをお願いいたします。
◎市長(星野順一郎君) 現在、さまざまな分野における都市の競争力が問われていると感じております。このような中、我孫子市も認知度を向上し、興味を持たれるようPRが重要だと考えております。
 そのため、次年度から秘書広報課に広報室を設置し、広報や宣伝に関する機能を強化いたします。新体制では、我孫子市のイメージポスター、チラシ及びミニコミ誌等を作成し、本市の認知度を高めてまいります。あわせてホームページに特集ページを作成し、我孫子市の自然環境、豊かな歴史、我孫子市ならではの生活環境及び子育て支援に関する施策等、まちの魅力を紹介していこうと思っています。また、これらをアビシルベと連携したり、さまざまなメディアに働きかけ、発信していこうと考えております。
◆(甲斐俊光君) どうもお答えありがとうございます。
 私、この宣伝につきまして非常に力を入れておりまして、流山市のホームページを見てみてもフィルムコミッションで役所の建物をドラマなどに使ったり、映画に使ったりということをどんどん行っております。受入態勢が充実しているということです。
 私の知り合いの芸能関係の方に聞くと、いろいろな建物で撮影したいのだけれども、受け入れてくれるかどうかわからないから、なかなかお願いできないんだということを言っております。流山市のように、あのぐらいちゃんとした受け入れするんだようという意思があれば、どんどん来てくれると思うんですね。決してあの市に我孫子が負けているとは思わないんです。やはり豊かな自然をバックにしたような場所がありますし、そういうところで撮影したいという人もいるでしょうし、この我孫子の役所にしても、ちょっと古びた感じがいいと言われるところも絶対あると思うんですね。そういうようにマスコミにアピールすると、やはり我孫子のことを知ってもらえるということもあると思うんですね。
 この我孫子という言葉が読めない方もいらっしゃいまして、この間、他市に行きまして読んでくれなかったということもありますし、もっともっと秘書広報課の中に強化するということですけれども、一歩踏み出してマーケティング専門員的なものを、それだけに集中するような方も欲しいなと思うんですけれども、そういうことについてどう思われますか。市長もう一度お願いいたします。
◎市長(星野順一郎君) 今議員御指摘のように、確かに流山市に我孫子市が負けるというふうには思っておりません。そのような中で、今現在基本構想で見直しも進めている中で、やはり平成23年度秘書広報課の中での広報室という形で強化をさせていただきますけれども、その次のステップとしては、企業誘致も含めて、もう少しまちの活力を求めていくための専門的な部署の設置というのが検討が必要になってくるというふうには思っております。
 少しずつ段階的にではありますが、まちの魅力づくりをしていきながら、まちの魅力を広報していく、こういう体制も強化していこうというふうには現在考えております。
◆(甲斐俊光君) 市長、答弁どうもありがとうございました。私もいろいろ売り込みについてはアイデアがたくさんありますし、若い子たちのアイデアもありますので、訴えていきたいと思いますので、機会あるごとにいろいろと話していきたいと思います。

 これで、大綱4点にわたる質問を終了させていただきたいと思います。
 星野市政の2期目がいよいよスタートいたしました。これからの4年間、十分に健康に気をつけ、選挙戦で有権者に訴えてきましたように、我孫子らしさを生かし、元気で活力ある子育てしやすい安全・安心で健康に暮らせるまちづくりを強力に推進していっていただきたいと考えております。
 以上、質問を終了させていただきます。どうもありがとうございました。