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  【2010 第3回(9月)本会議 個人質問】

大綱1点目、手賀沼水質改善活動について 
1−(1)「自然系汚濁の除去に向けての取り組み
1−(2)「若い世代の手賀沼水質改善活動への参加

大綱2点目、教育行政について 
2ー(1)「全国学力テストから県の標準学力テストの活 用について
2−(2)「学校支援ボランティア制度について
2−(3)「生徒同士の助け合い授業について

大綱3点目、普通会計財務書類に基づく財務分析から 
3−(1)「普通会計財務書類の内 容について
3−(2) 「公有財産現況調査に ついて

大綱4点目、地域活性化への提言
4−(1)「市内各地のお祭りのアピールについて」  
4−(2)「ムクドリとの共存策について

  <内容>
  現在私のところに、大学生のインターン生が来ており、2ヶ月間一緒に活動しており、行政の方にも大変お世話になっております。今回の質問は、若い視点 をもとに協力しあいながら内容を作りましたことを一言申し上げます。  

■   大綱1点目、手賀沼水質改善活動について 

1−(1)「自然系汚濁の除去に向けての取り組み
 この夏は本当に異常とも言える酷暑が続き、手賀沼公園や親水公園でも、水辺で涼む親子連れを夏休みの間、たくさん見かけました。先月22日には、第5回 手賀沼トライアスロン大会が開かれ、臭いという問題もなく、手賀沼で泳ぐということに違和感をもつ方は少なくなってきたように感じます。ただ、まだまだ、 泳いだ際に底にたまったヘドロが足にまとわりついて気持ち悪いという感想を聞いております。やはり、平成18年を境に中止となった浚渫工事が再開されてい ないことは残念です。  ご存じの通り、平成20年度公共用水域の水質測定結果発表で、手賀沼の水質はワースト8であり、手賀沼の水質改善では平成15年度から6年連続ベスト1 でありますが、平成14年度からそのCOD値はほとんど変わっていません。
 水質改善度の測定を申し上げますと、濃度差と過去3年間の平均とそれから10年前のCOD値の平均を使い、増減率は濃度差÷10 年前の平均値×100で算出されます。ですから、北千葉導水のお陰でCOD値が下がった平成12年度以前のCOD値が算出される今年 か来年の水質改善度はベスト1の地位を譲り渡すことになりそうです。 この停滞しております手賀沼の水質改善に対して、手賀沼課を中心として、手賀沼ウォッチングや手賀沼ホームページの作成を始め、手賀沼流域フォーラムの開 催等、市民への啓発活動を強くされていることはよくわかっております。それによりまして、生活排水の減少がみられております。しかし、自然系の汚濁はここ 15年を見ましてもあまり変化がありません。
 そこで、お聞きしますが、手賀沼を環境基準のCOD値5m/lのきれいな沼にすることを目指して、我孫子行政と致しまして自然系汚濁の除去に向けてどの ような政策を打ち出しているのか質問させていただきます。お答えをお願い致します。

1−(2)「若い世代の手賀沼水質改善活動への参加
 手賀沼の水質が全国ワーストワンをひた走って来た頃から、手賀沼浄化活動の歴史も大変古いものになり、市内数ある市民団体も年齢のボトムアップが進んで きています。手賀沼もきれいになったとはいえ、環境基準値である5ml/lに向け、手賀沼浄化、水質改善活動がこれからも長期にわたって行われていくで しょうから、この旗ふりをする若い力が必要になってくるかと思います。
 手賀沼に関する事業に若い世代を取り込むとして、手賀沼には環境レンジャーという団体があります。結成してから10年以上が経ち、今回で4期目となった この団体は現在21名が活動しており、中には2、30代の方や中央学院大学の学生たちも参加していると聞いております。環境ボランティアリーダーである彼 らの活動といたしまして、手賀沼の野鳥や植物を観察したり、それらの解説等を行っています。  印旛沼におきましては、子供たちが屋形船に乗って印旛沼や周辺河川のことを調べ、子供会議を開いて、発表し合うことで、若い世代の啓発活動も行っており ます。とりわけ市内小中学校の子供たちなどに環境の意識を高めてもらい、手賀沼の水質改善活動に参加してもらえるような施策としてどのようなことをお考え ですか。回答宜しくお願いします。

大綱2点目、教育行政について 

2ー(1)「全国学力テストから県の標準学力テストの活 用について
 これまでも、全国学力テストについて各議員が本会議場で質問されておりましたが、そのご回答につきまして挙げさせていただきます。
 まず、全国学力テストは我孫子市内全19小中学校でおこなっていくのは、調査実施後の採点、分析の精度、財政負担や学校現場の負担を考えれば、希望参加 による全校参加は難しく、抽出方式になっているということでした。教育長は、千葉県の標準学力テストは 把握できる学年や教科の数も全国学力テストより幅 広くなり、生活習慣や学習習慣の把握につきましては、各小学校でやっている学校評価アンケートが有効だということでした。
 県の標準学力テストの意義もよく分かるのですが、学力と生活習慣との関連性を把握できたことが、全国学力テストの評価できる点であると考えております。 そこで県の標準学力テストは生徒個人にその成績表が渡され、成績が知らされていることだと思いますが、市民の皆さんにも市内小中学校の状況を知ってもらう ためにも、他市の比較や、生活習慣、学習習慣と成績との比較等を公表されてはいかがでしょうか。全国学力テストが抽出方式になり、全国学力テストを受ける ことのできなかった生徒の親御さんは、教育への指針が示されず心配されております。その不安を解消するためにも、全国学力テストの代わりになるとおっしゃ られている県の標準学力テストを分析し、生活習慣と学力との相関関係のデータ、他市、他県との比較を取り入れて、公開されてはいかがでしょうか。お答えを お願いいたします。

2−(2)「学校支援ボランティア制度について
2−(2)−ア「学校支援ボランティア制度の評価
 第5期実施計画の重点事業として載っております学校支援ボランティア制度について質問させていただきます。これは、国の補助事業と致しまして、湖北台中 学校区で行われておりました、学校活動に対して、有志の方がボランティア登録をすることで、地域コーディネーターと言われる方が間に入り、学校活動に参加 する内容となっております。湖北台地区においての内容につきましては、校内美化活動や戦争体験講話、登下校見守り等の活動を50件、定期的には29件行わ れたと聞いております。来年度以降は、この制度を市内6中学校区にまで広げ、平成21年で1636名の登録を将来的に4000人まで増やすことも目標に掲 げられています。敷居が高く感じられる学校に地域住民の皆様方が入っていくという意味で、非常にいい事業だと感じておりますので、来年度以降国からの補助 金は得られないのですが、これまでの事業の検証をしっかりと行った上で、効果的な事業運営を行っていただきたいと思います。そこで、質問させていただきま す。これまで行って参りました学校支援ボランティア制度の良かった点、また改善すべき点を教えていただきたいと思います。

2−(2)−イ「学習補助ボランティアも有効に活用された らどうか
 学校支援支援ボランティア制度についてお聞きしたところ、学習支援であります英語や数学の活動支援を希望する方が各1件ずつと大変寂しいように感じまし た。教員免許をお持ちの方や、仕事等の関係で数学が教えられ、学校で補助できるような有志の方が地域に多くいらっしゃるはずです。また、授業の進度につい て行けない生徒に、ボランティアの方が授業内、授業外で積極的に補助ができるような体制作りも必要なのではないでしょうか。まだまだ、受け入れる側の体制 が十分整っていないことも、希望者が少ない原因なのではないでしょうか。
 学校が楽しくないという生徒の中には、授業がよくわからないからと答える子も少なくないように聞いております。逆に授業がわかるようになると、学校が楽 しくなっていくはずです。
 さらに、授業についていけない生徒を学習ボランティアが見てあげることで、先生方の授業の負担が減ることにもなります。以上のような理由で、積極的な学 習補助ボランティアを利用されるような施策をとられてはどうかと考えますが、いかがでしょうか?お答えをお願い致します。

2−(3)「生徒同士の助け合い授業について
 生徒同士の助け合い授業の実施について、質問させていただきます。
 我孫子中学校におきましては、グループ学習を行って、生徒同士が助け合って勉強を教え合うという環境ができているということを聞いております。教え合い の授業は、教える側として、思い合う気持ちを育むこともできますし、助け合い授業がきっかけで指導の面白さに目覚め、将来の優秀な教師の卵が産まれるきっ かけになるかもしれません。しかし、これも小学校からとなると、十分な指導ができなかったり、年頃独特の、何気ない言葉が悪口に聞こえて友達を傷つけた り、教えられる保護者の側から不満がでることも予想されます。
 よって、中学校からですと適当だと思われますので、全市的にぜひとも助け合いグループ学習の制度の導入を進めて欲しいと思いますが、いかがでしょうか。

大綱3点目、普通会計財務書類に基づく財務分析から
 

3−(1)「普通会計財務書類の内 容について

3−(1)− ア「普通会計 財務書類の使い方について

 市のホームページをみますと、平成17年分から貸借対 照表を作って おり、今は、総務省方式に基づいた「普通会計財務書類に基づいた財務分析平成20年度」を見ることができます。こちらは、企業会計で用いられる考え方を取 り入れた新地方公会計制度に基づく財務書類によるもので、市の資産や負債、資本が明らかになることにより、市の単年度収支では見えてない全体像が把握で き、資産形成にあたっての財源構成が明確になることで、補助金や借入金への依存状態がわかるため、市の財政状況がわかるということ等が言われております。 この財務書類は、貸借対照表、行政コスト計算表、純資産変動計算書、資金収支計算書に分かれており、丁寧に解説もつけていただいておりますが、非常に内容 も専門的で難しくなっております。そこで、質問いたします。この作成いたしました貸借対照表、つまりバランスシートの使い方はどうしていくのか。例えば、 純資産の目標値を定めたりはしないのか。行政で現在、この財務書類の使い道、活用の仕方につきまして、どのように考えているかお答えををお願い致します。

3−(1)ーイ「過去、現在世代と 将来世代間の 適切な負担について

 担当課にお聞きしたところ、総務省方式の財務書類を近 隣市は未だ公 開していないということで、資料には同規模の公共団体ということで、取手市や埼玉県富士見市、ふじみ野市が挙げられております。また、貸借対照表や行政コ ストは、そのままですと、同様の他団体と比較することは困難ですが、住民一人あたりに直すと比較できるようになります。こちらを見させていただきますと、 社会資本形成の過去及び現世代負担比率は平成20年度で73.7%と他市に比べ高く、対して、同将来世代負担比率は26.2%と低く、平成19年度より前 者は高くなり、後者は低くなっていますので、他市と比べても健全な財政だということです。しかし、「世代 間負担の公平を図るためには、過去及び現役世代が 過度に負担することも適当ではありません」とまとめられております。
 バランスは何においても、重要なものではありますが、間違いなく将来の生産人口が減少していき、主な財源である市民税も減少していく現実があります。そ うなりますと、収入の少ない将来の子孫に借金を残さないということが、将来世代の負担を少なくしていくことでありますので、積極的に世代間バランスを考え ることも重要ですが、できる時期に将来世代の負担を少なくしていくことが求められると考えますが、いかがでしょうか?バランスが必要であると考えるのであ れば、過去及び現役世代と将来の世代の負担率はどれくらいが適当だと考えているのでしょうか。お答えをお願い致します。

3−(2) (公有財産現況調査に ついて
3−(2)ーア「公有財産現況調査はどこまで進んでいるのか
 市が所有している公有財産の現況調査を平成21年度に土地、平成21年度に建物や30万円以上の工作物、物品について行っていると聞いております。この 目的は、公有財産台帳の整備、現況の作成と「財務諸表」の四表に反映するということになっていると伺っております。今まで、曖昧でありました市の財産につ きまして、専門家を交えてきちんと現況調査をすることにより財産の評価がはっきりすることは様々なメリットがあるように思われます。財産が目ではっきりと わかるようになると、無駄な財産を処分しやすくなります。貸借対照表、バランスシートでいいますと、現金預金が増えることになり、より余裕のある財政運営 ができるようになると感じております。そこで、質問いたします。公有財産現況調査はどこまで進んでいるのか、教えて下さい。

3−(2)ーイ「公有財産現況調査の他市からの評価は」  
 また、この公有財産現況調査につきまして、同様規模の他市からの問い合わせや視察等も入っているように伺っております。他市と比べまして先駆けて行った こともあるのでしょうが、我孫子市の公有財産現況調査はどのような評価を受けて、問い合わせや視察等があるのか、お答えください。

3−(2)ーウ「市の細切れ土地の市民への情報提供」  
 また、提案でありますが、民有地と接している半端な狭い市の土地は、積極的に処分して、広くまとまった土地として民間の方に管理を任せるほうが、市の発 展に資するように感じます。塩漬けの土地は、生えてきた草木の管理に事業費にとられるよりも、土地を整理し、民間に売り払ったほうがいいのではないでしょ うか。民間が買い取ることで、固定資産税が収入として入ってきますし、隣接地とまとめることで、市内の開発にも資すると思います。  そのためにも、公有財産台帳ができましたした暁には、市民の方誰でもが簡単にアクセスでき、市の財産の売却に対して交渉できるような方策も考えてはいか がかと思いますが、どうでしょうか。お答えをお願いいたします。

大綱4点目、地域活性化への提言

4−(1)「市内各地のお祭りのアピールについて」  
 この夏、私の住まいの近くでは、新しくいわゆる新住民の方が中心となって行っている「天王台ふれあい祭り」や「天王台市民祭り」、そして我孫子の方で は、我孫子かっぱ祭りが開催されました。が今年も盛大に開催されました。日本人のDNAが騒ぐというか、太鼓やお囃子の音、そして盆踊りの音楽が流れてく れば、そわそわして、家に黙って座っていることができません。これらの祭りの素晴らしいところは、顔を合わせたこともない、声を掛けたこともない地域の方 々が、お祭りの場だということで、楽しく過ごせるところです。また、盆踊りや神輿を担いだりすることで、日頃のストレスも解消されます。
 ここに挙げた以外にも、その他、我孫子市内には、新旧様々なお祭りが夏を中心に行われております。しかし、地区の掲示板や駅前に案内がちらほら見かけら れるだけで、なかなかその開催情報を一般市民の方は知ることができません。とりわけ、市外からの転入者、小さな子供達にとって、地元のお祭りだけでなく、 地域ごとに特色のあるお祭りを知ってもらうことは、我孫子への愛着が益々湧いてくることになることでしょう。
 そこで、行政へ提案ですが、市内各地のお祭り情報を一同に集めた情報は発信されていないように思います。地域活性化のために、各地のお祭りの開催日時、 場所、特色等を一つにまとめ、ホームページでは確認しましたが、広報誌等でも発信されてはいかがでしょうか。ご回答を宜しくお願い致します。

4−(2)「ムクドリとの共存策について
 天王台駅のムクドリ被害について、質問させていただきます。ご存知のように、森を追われたムクドリは夏場の夕方になると、駅前の木々に留り、その甲高い 鳴き声やフンは通行客を悩ませています。特に今年は、南口の電線の下の糞害が大変なことになっており、駅前の飲食店は、お店を開ける前に、まず店の前のム クドリのフンを掃除するのが日課になって、本当に困っているのが現状です。ます。また、某テレビ局で何度も放送されたこともあり、市民の関心もこのムクド リの公害について、市がどのように対応するのか、注目しております。我孫子市と致しましては、駅前のケヤキにネットをかぶせることで対応しておりますが、 他の木々や人工物に移動されたり、天王台から我孫子に移動されるとさらに困るということで、積極的な排除策には動いていないように感じます。もう数年にも わたって市民からの情報提供の呼びかけをして、データ収集をしてねぐら場所の把握しているようですが、まだまだ抜本的な対策を打つには至っていません。せ めて、糞の被害だけでもなんとかしなければならないのではないでしょうか。道路が汚れないように糞キャッチャーを設置することも必要かもしれません。
 我孫子市が掲げていますムクドリとの「共存」という言葉を広辞苑で調べますと、「二つの異なるものが同時に生存、存在」することでありますが、果たして 市民とムクドリは「共存」できているのでしょうか。ムクドリは居心地のいい森林やけやきのねぐらを追われ、電線などにふらついて停まっていますし、人間側 は森林を伐採した責任をとり、騒音や糞害を受忍していている無理した「共存」だと思います。「ムクドリとの共存」策も変革していく時期にきているのではな いでしょうか。そのことについてお答えを宜しくお願い致します。

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<行政の回 答と再質問>
市 長(星野順一郎君)
 大綱3、普通会計財務書類に基づく財務分析の1点目のア、普通会計財務書類の使い方についてお答えいたします。  財務書類の活用につきましては、大きくは2つに区分されると考えております。まず1つは、分析とわかりやすい公表です。財務書類の公表に際しては、市民 に対する説明責任の履行の観点からも、市民のニーズを踏まえた分析を行い、市民にとって有益な情報を明確に示してわかりやすい公表をすることが必要と考え ております。  2つ目は、内部管理への活用です。  財務書類は公表にとどまらず、内部管理のツールとして活用していくことが重要と考えております。現在では、活用するまでには至っておりませんが、今後は 中期財政計画に基づく将来バランスシートの作成など、財政運営上の目標設定、方向性の検討や行政評価との連携、施策の見直しや資産管理など行財政改革の ツールとして活用し、財政の効率化、適正化を図っていくことができると考えております。

  次に、イの過去、現在世代と将来世代間の適切な負担についてお答えいたします。  将来の生産人口が減少していく中で、将来世代に対する負担を抑制することは大切であり、それがバランスに配慮することだと考えております。将来世代の負 担は、将来にわたって受益の及ぶ施設の建設などの資産形成に充てるものであり、受益と負担のバランスを保つ上でも資産形成における世代間の負担のバランス を適切に保つことも重要と考えております。また、世代間の負担比率がどれくらいが適当であるかにつきましては、各団体の公表数値から平均的な水準は示すこ とができましても、適切性を判断する明確な数値をお示しすることは難しいと考えております。
 
 ◎説明員(中村準君) 
大綱2、(1)と(3)についてお答えさせていただきます。  まず初めに(1)の全国学力テストから県の標準学力テストの活用についてお答えします。  全国学習・学力状況調査及び県標準学力テストの結果の公表は考えておりません。それは、データの公開による学校ごとの序列化や過度の競争につながらない ようにすること、調査のねらいが教育施策の検証や教育指導の充実、学習状況の改善等に役立てることにあるからです。また、県標準学力テストでは、個々の児 童・生徒にその結果が手渡されますので、家庭でもその状況を把握することができますが、残念ながら全国学力状況調査のような生活習慣や学習習慣の調査を実 施しておりませんので、各学校で実施する生活習慣等のアンケートを活用し、学校改善に生かしていきたいと考えております。

  続きまして、(3)生徒同士の助け合い授業についてお答えします。  生徒同士のグループによる学び合いは、教育委員会としても学力向上のための新しい授業の視点として、先進校の視察や研修会への参加を通してその手法を学 び、市内小中学校へ働きかけているところです。現在、我孫子中学校のほかにも布佐中学校や根戸小学校等、複数の学校でグループによる学び合いを取り入れた 授業の導入を進めております。また、その他の学校におきましてもさまざまな形で助け合い学習を進めております。  今後とも子供たちの学ぶ意欲を喚起し、わかったという実感を得られる授業づくりのためにグループによる学び合いを取り入れた授業を推進し、授業改善を働 きかけていきたいと考えております。

説明員(倉部俊治君) 
大綱3、普通会計財務書類に基づく財務分析からの2、公有財産現況調査についての3点につきまして一括してお答えいたします。  平成21年度は、土地を中心として公有財産の現況調査を実施いたしました。地番のある道路や水路を含めた土地につきまして、現況地目の調査及び現場写真 の撮影を行い、財産台帳データ一覧表や公有地番地目別着色地番図などを作成いたしました。本年度は、建物や工作物、30万円以上の物品の調査を現在行って いるところです。この作業と同時に、公有財産管理システムの導入を進めてまいります。  他市におきましても、公有財産管理は財政運営と密接な関係があり、関心が高く、本市での調査スケジュール、調査方法、様式などについての問い合わせがあ りました。7月には神奈川県秦野市からの視察を受け入れております。  今回の調査では、開発業者などから寄附された面積の少ない土地も含め、地番のあるすべての公有財産が調査対象となっております。また、公有財産台帳の整 備とともに売却可能資産一覧表の作成も行いますので、今後の市有地の売却に向けて活用してまいりたいと考えております。

説明員(椎名康雄君)
 大綱4点目、地域活性化への提言の1点目の市内各地のお祭りのアピールについてお答えいたします。  市内では、昔ながらの伝統的なお祭りから、自治会やまちづくり協議会が主体となったお祭りなど、さまざまな主体が実施をしております。現状では、市内で 行われているすべてのお祭りの情報を市で収集することは困難だと考えております。しかし、市としても市内で開催されるお祭りをわかりやすくPRしていくこ とで、まち全体の活性化につながるものと考えております。  今後は庁内で把握している情報や市民活動団体、また、まちづくり協議会を通じての情報など、できるだけ多くのお祭りの情報を集め、市のホームページや 「広報あびこ」、我孫子インフォメーションセンターでお祭りに関する情報をわかりやすく市民の皆様に発信できるよう検討していきたいと考えております。

説明員(渡辺和夫君)
 手賀沼水質改善活動についての1点目の自然系汚濁の除去に向けての取り組みについてお答えいたします。  手賀沼の発生源別汚濁負荷については、生活系が34%、産業系が6%、それに市街地や田畑などから出るちりや土砂等、いわゆる自然系汚濁がCOD値で全 体汚濁負荷の約60%を占めているということになります。その自然系のうち、市街地からの負荷が約75%を占めています。  市としては、今まで生活系にどうしても力が入っていたものですから、現在、自然系の除去の直接的な施策は行っておりません。しかし、手賀沼水環境保全協 議会が、湖北台でちりや汚れが多い雨の降り始めの雨水を一たん水槽にため込んで、この水槽の大きさは1,828立米なんですけれども、その水槽に一たんた め込んで、それを下水道に取り込む事業を行っています。  なお、我孫子市では、今年度手賀沼水環境保全協議会を通じて自然系汚濁負荷対策の充実を図るために調査研究の推進、それから効果的な対策の促進、それか ら自然系負荷に対する法制度の整備について県や国に要望していきます。
  今後も手賀沼水環境保全協議会を中心に効果的な対策を研究し、取り組んでいきたいというふうに考えます。

  それから、2点目の若い世代の手賀沼水質改善活動への参加についてですけれども、今の小中学生は手賀沼にアオコが大量に出ていたことはもう 知らない世代 です。そのため、市としてはまず手賀沼の現状を知ってもらうことから始めています。小学校5、6年生を対象として手賀沼船上学習会を実施し、手賀沼の歴 史、水質の変化、浄化の必要性の話をしています。また、夏休みの環境学習やヨット、カヌーの体験乗船会、そういったことで手賀沼を楽しく学べ、親しんでも らう事業として、それらの事業は好評です。  なお、子供たちの水質改善活動については、子ども議会でもぜひ参加したいという非常に頼もしい発言もありました。具体的には12月の第1日曜に行ってい る手賀沼ふれあい清掃のみなんですけれども、船上学習会などのそういう環境学習の場において、家の周りの道路や側溝を掃除する。このことが自然系の負荷を 減らすことになるんですけれども。それから、食事を残さず食べること。これはもう生活系の負荷を減らすことになるわけです。そういった日常生活の中で、一 人一人が取り組める浄化対策、いわゆる身近なことからできる浄化対策を理解してもらい、協力をお願いしていきます。

  次がムクドリとの共存策ということで、いわゆるムクドリ対策なんですけれども、天王台駅周辺では毎年6月下旬から10月下旬ごろまでの期 間、ムクドリが 街路樹等でねぐらをとることにより、ふんの落下、それから鳴き声の騒音に悩まされています。ムクドリはもともと竹林や河原をねぐらとしていますけれども、 最近は天敵の少ない繁華街に集まってねぐらをとるなど、都市環境への適応が進んでいるというふうに感じています。  市では鳥と共存するまちづくりを進めていますが、やはりムクドリの数が異常ということは認識しておりまして、これが生活環境への悪影響を及ぼしていると いう状況はもう明らかなので、今まで以上にさまざまな対策を行わなければならないというふうに考えています。  現在、天王台駅周辺にはムクドリが数多く集まる期間に限って南口、北口、合計12本の街路樹にネットかけを行ってまして、街路樹全部のネットかけを行う 方法も考えましたけれども、近隣市の中にはネットをかけたためにねぐらが周辺のビルや電線にどんどん広がっていって、1年を通して駅周辺にとどまるという 現象も出ていることから、我孫子市としては専門家のアドバイスをもとに、とりあえずは食品を扱っている店の前、それからバスの乗り場の前、こういった必要 最低限の街路樹にネットかけを行っています。  それと御質問にありましたけれども、衛生面もありますので、道路等のふんの清掃の回数はふやしていきます。  それから、南口スクランブル交差点の電線にムクドリが非常に多いんですけれども、ここは東京電力と、電線があって、その上に細いとまりづらい線でとりあ えず対応しているんですけれども、こういったことを引き続き要望していきます。  御指摘にありましたけれども、どちらかといえば非常に受け身な政策にならざるを得ない部分あるんですけれども、さらに専門家のアドバイスを受けながら、 先進的な取り組みを参考にして広い視野での共存を意識しつつ、新たな対策を考えていきたいというふうに考えております。
 
説明員(高橋俊明君)
 私からは、大綱2点目、学校教育の2、学校支援ボランティア制度についてお答えいたします。  まず、ア、学校支援ボランティア制度の評価についてお答えいたします。  御指摘のように、学校支援ボランティア制度につきましては、モデル事業として湖北台中学校区の小中学校3校で学校支援地域本部事業として実施しておりま す。この事業の成果としましては、学校の敷居を低くし、地域の方が学校に入りやすくなったこと、地域の方と子供たちの交流が生まれたこと、教職員の多忙感 が軽減されたこと等、数多くありますが、何より学校を核とした地域コミュニティづくりや開かれた学校づくりを推進できたことが大きな成果と考えておりま す。  課題としましては、学習補助、ボランティアも含め地域の人材を活用する場面をより明確にしたり、活用をふやすためにこの制度の周知と理解をさらに深める 必要があると考えております。今後、2年3カ月に及んだ学校支援地域本部事業の成果と課題をさらに検証し、学校支援ボランティア制度の見直しと拡充を図っ ていきたいと考えております。  次に、イ、学習補助、ボランティアも有効に活用されたらどうかについてお答えいたします。  御指摘のように、子供たちにとっての楽しい学校は、わかる授業が支えています。夏休み期間中に湖北台西小学校を会場にして、夏休み自主学習教室を8日間 開催いたしました。延べ約50人の地域のボランティアの方々が、1日平均130人の湖北台西小、東小、湖北台中の子供たちの学習を支援いたしました。その 中でわかった、できたという子供たちの声をたくさん聞くことができました。このような地域の力を生かしていけるよう、各校の実態に即したボランティアの積 極的な導入を考えてまいります。

 ◆(甲斐俊光君)
 それでは、再質問させていただきます。  まず、1点目ですね、ムクドリの被害につきましては今回私しか質問しておりません、再質問をもう一回させていただくんですけれども、やはりテレビ等でも 皆さん見ていると思うんですけれども、ほかの市ではもっと強い撃退策をやっておりまして、例えば長野市におきましては、木酢液で撃退して、それによりまし て木には全くとまらなくなったということを聞いております。  やはりふんも落ちてしまった後では、もしくは落ちるときに体に当たったりすることで、過去の議事録とか見てみましても、例えば病原の被害ですとか健康被 害もあるかもしれないということをおっしゃっておりましたので、その落ちる前の対策も必要なのではないかと。私が先ほど質問の中でも言いましたけれども、 防ふんネットだとかも必要なのではないかと思います。  それで、ムクドリと共存というのは、住んでるところに来てもらうのではなくて、うまく誘導してねぐらを、例えば手賀沼周辺には全くムクドリはいないとい うことも聞いておりますし、誘導できるような、もしくはねぐらとなるようなものをつくるようなことも必要なのではないかと思います。我孫子も鳥のデータに 関しましては全国に誇っていると思うんですけれども、データ収集ももう何年も、5年も6年もやっておりまして、たまっていると思うんですけれども、なかな かそれが生かされていないなと感じております。  また、電線もとまりづらい電線と言いますが、ムクドリも余裕でとまっております、電線のほうにも。やはり、とまりづらくないのかなと思って見ているんで すけれども。それもやはり対策をしないと、もう市民の方も本当に困っておりますので、甘い対策といいますか、それをちょっと変更していただきたいなと。我 孫子市がモデルになるようなムクドリとの共存策を出していただきたいなと思っております。  そして、大綱2の2番目、こちらのボランティア制度につきまして、先ほど件数も挙げましたけれども、やはり意外に年間通しまして50件だとか、定期的に は29件だとか、非常に1,000名以上の登録者に対して少ないように感じております。やはりそれを使っていただくような年間スケジュールを、例えば校長 先生が立ててくれる、ここにはこれを使いましょうということで、急遽先生個人に任せてしまっても使えないと思いますので、そういうようなスケジュールを きっちり立ててからボランティア制度、せっかく市民の方々がぜひとも学校でやりたいと思っている熱意を、使う回数が少なかったり、もしくはお呼びかけもな ければやる気がなくなってしまうと思うので、そういうことも考えていただきたいなと思います。  学習補助ボランティアにつきましても、非常にこちらの試みは、西小学校、東小学校ということですので、これもまた中学だとか、広く進めていただきたいと 思いますので、お答えをお願いいたします。

 
説明員(渡辺和夫君)
 私もムクドリの習性について、幾つか疑問点があったので確認した部分がありまして、竹林からコンクリート、竹林は真っ暗ですか ら、暗いところから明るいところ、余りにも極端過ぎるので、普通は順番を追っていきそうなものですけれども、何でこんな急激に全く好対照のところに集まる のかということを学芸員に確認したんですけれども、それは竹林より今、駅前とかそういうところに来たほうがはるかに生き残れるということを、ムクドリ自身 がわかってきていて、遺伝ではないんですけれども、親から子へそれを個体として伝えているんだろう。そのために明るいところに集まっているんだろうという 一つの科学的な裏づけの話があります。  逆に言えば、それを利用すれば、先ほどの話じゃないですけれども、どこかに誘導することも、要はどうやって教え込むか、私は素人でわからないですけれど も、どこかにそれを利用して誘導することというのは可能ではないか。そのどこにするかについては、まだまだ我孫子市には、住む環境に迷惑をかけずにムクド リが集まれる場所はあるのではないかというふうに思っています。  対策については、その長野市の事例も私聞いておりますけれども、いなくなった後どこに行ったというのをまだ確認していないものですから、そういったこと もあわせて確認した上で、何とか鳥のまちとしての我孫子を全国にモデル的な対策を考えていきたいというふうに思っております。

説明員(高橋俊明君)
 まず、学校支援ボランティア制度についてですが、先ほど課題でもお答えいたしましたけれども、やはり先生方の意識というか、この 制度の趣旨ですとか理解をさらに深めていただく必要があると思います。  今、御指摘のありました、例えば学校長に年間スケジュールを立てていただくとか、そういうことも取り入れながら、この制度を実際に学校で使いやすい制度 にしていくということで拡充も考えておりますので、その中で見直しをして、さらに使いやすい制度にしていきたいというふうに考えております。  学習支援ボランティアのほうですけれども、湖北台西小学校で夏休み自主学習教室の中でかなり成果を上げたというふうに認識をしておりますので、このほか の学校についてもできるだけ拡充して、こういった学習ボランティアの有効活用を図っていきたいというふうに考えております。